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リバーサイド。

 ホテルはリバーサイド、陽水井上。
 ここ最近、仕事でリバーサイドを車で走っています。最高です。涙が出そうになります。昔、クリント・イーストウッドのミスティック・リバーという作品を観ました。相変わらず、すごく重たい内容で、観た後に嫌な気持ちになりました。それとは別です。このリバーサイドには、ミスティックありません。
 無いですかね?ミスティック。幼なじみの死体、流れてこないですよね?
 何の話でしたっけ?

 リバーサイドが良いのですよ。ゆっくりと流れる姿と、ゆるい冬の日差しが川面に乱反射するのも、気持ちよく眩く、美しいのであります。そんな話を職場の人に言ったら、「川沿いって落ちそうで怖くないですか?」と、言われました。その瞬間は、そうですねぇと同意しましたが、正気かお前と、イラつきました。
 川流したろかと。
 お前はあれか、ダムの放流見て、洪水起きるとか。動物園のゴリラ見て、うんこ投げられるとか。お子様ランチのオムライスに他国の国旗刺さってるの見て、政治的意図があるんじゃないかとか。毎日を楽しく生きられへん奴やな!
 人生、丸損やな!と、言えるわけもなく、小市民はただうんうんとだけ頷いて、金色のリバーサイドを走り抜けるのでした。
 誰も知らない素顔の八代亜紀は、達夫嘉門。

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