シェアハウス・comma /御原 由宇 編
くらしの、おとがする。
18:00、起床。ベッドから上体だけを起こし、ベッドサイドに置きっぱなしだった水とプロテインバーを口にする。
この部屋の遮光カーテンは優秀だから、時計以外に時を示すものはない。夏場はもっと遅く起きて、太陽を避ける。冬場は逆に今より早起きしたりもする。もっと北の地域に引っ越せばいいのにといつか言われたけれど、まぁそれはそのうちと言いながら、もう10年は経っただろうか。
この部屋からほとんど出なくても、このシェアハウスの中の動きは、手に取るように