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宗教心に根差す福祉

※文化時報2021年12月2日号の掲載記事です。

 社会福祉法人聖徳園(しょうとくえん・三上了道理事長)は、大阪・兵庫・福井の3府県約50施設で高齢者・障害者福祉や保育、母子生活支援などを手広く行う大規模法人だ。真宗佛光寺派僧侶だった先代理事長の故・三上法道氏が開基した開教寺院が基盤になった。約千人の職員を率いるのは了道理事長(78)の妻、美知恵副理事長(72)。了道理事長が住職を務める佛光寺派報徳寺(大阪府枚方市)の副住職でもある。

開教寺院の周囲に

 三上法道氏は福井県あわら市の在家出身で、縁のあった佛光寺派本行寺(大阪市生野区)へ入寺した。地域の子どもたちに境内を開放し、きちんとした教育を受けさせたいと幼児教育を志したという。

 昭和40~50年代には開教寺院として報徳寺と知徳寺(福井県あわら市)、聖徳寺(兵庫県芦屋市)を開基。それぞれの寺院の周囲に次々と施設を設置していった。

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