情報発信に疎い教団
※文化時報2022年9月30日号に掲載された社説です
「私たち遺族に、病院の今後に関する説明がないのは、残念です」。〝お坊さんのいる病院〟として知られる独立型緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」(京都府城陽市)の運営から、浄土真宗本願寺派が撤退することが既定路線となっていた今年2月、亡くなったある患者の遺族は語った。
本願寺派は、あそかビハーラ病院の事業譲渡に向けて水面下で交渉を進めた結果、公益財団法人「神戸国際医療交流財団」(後藤章暢代表理事、神戸市中央区)にあす10月1日、譲渡することを決めた。病院の名称や院内のビハーラ活動=用語解説=は存続する。
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