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【能登半島地震】被災地に「がれき」なし 龍谷大学がボランティア講座
※文化時報2024年1月30日号の掲載記事です。写真は石川県能登町の倒壊した寺院。
龍谷大学ボランティア・NPO活動センターは19日、能登半島地震の発生を受け、過去の被災地支援活動で得た知見を伝える「災害ボランティア講座」を開催した。同センターコーディネーターの竹田純子さんが「被災地に『がれき』はない。あるのはつい最近まで、誰かの財産や思い出だったものだ」と強調し、被災家屋の片付けを手伝うときの留意点を伝えた。
竹田さんは、被災地の状況が刻々と変化するため、内閣府や全国社会福祉協議会などの発信する情報を把握し、必要とされる支援を行うことが求められると解説。被災地の歴史や言葉、文化、地理、シンボルなどを知ることも大切だと指摘した。
その上で、東日本大震災で被災した人がボランティア活動をする学生たちに被災前の写真を見せ、「君たちが活動している場所はこんな場所だった。私たちは必ず復興させる」と話したエピソードを紹介。気持ちに寄り添う大切さを示した。
また、「ボランティアをされたい人は少ない。大歓迎されるといった考えを持ってはならない」とくぎを刺した。被災した人は、自らの力で対処できなくなったときに初めてボランティアの力を借りる傾向にあり、関わり方に留意するよう訴えた。
現在は、専門的なスキルを持ち、トイレや食料などを自己調達できる団体や個人だけが活動できる状況で、学生は安易に現地入りできないと説明。どの地域で、どの団体を通じて活動するかによって、開始時期や活動内容が異なると語った。
石原凌河センター長は「現地に入っていける時期になれば、龍大生が活動できる機会を設ける。能登半島地震に何らかのアクションを起こしてほしい」と呼び掛けた。
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