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【能登半島地震】防災楽しく学ぶ やさしい日本語で

※文化時報2024年8月6日号の掲載記事です。

 浄土真宗本願寺派の宗門校、龍谷大学政策学部の村田和代ゼミは7月20日、深草学舎(京都市伏見区)で、地域住民や留学生を対象に「やさしい日本語」を用いた防災ワークショップを開催した。元日の能登半島地震を受け、3回生ら15人が企画。防災かるたやクイズなどを使って多文化交流をしながら、防災のために必要なことについて話し合った。

 やさしい日本語は、1995(平成7)年の阪神・淡路大震災で被災した外国人が多かったことから、ひらがなや簡単な語彙(ごい)で情報を理解・伝達できるよう言語学者らが開発した。

 村田ゼミは、言語によるコミュニケーションから多様な人々との共生を実現するとのミッションを掲げており、昨年から深草学舎の近くにある深草西浦町の町内会と関わりを持つようになった。留学生や高齢者などさまざまな人が住む地域であることからワークショップをしたいと考えていたところ、能登半島地震が発生。防災で地域交流を進めることに決めた。

 ワークショップには地域住民のほか、カナダや中国、韓国などからの留学生と家族ら約20人が訪れた。やさしい日本語を使ったクイズや学生らが制作したビデオの上映などを通し、防災についての知識を深めるとともに、グループでの交流を促していた。

学生手作りの防災かるたで遊ぶ参加者ら

 最後は手作りの防災かるたで得点を競い合った。取り札にはひらがなとアルファベットを併記し、日本語が難しくても楽しめるよう工夫されていた。

 小学2年の息子と幼稚園児の娘を連れて参加した中国出身の女性は「初めてだが、楽しかった」と笑顔。ゼミ生の東峰愛さんは「大学生や留学生を含めて地域のつながりが希薄化している。防災を通じてつながれる場になれば」と話した。

 ワークショップは9月29日にも行われる。問い合わせは龍谷大学政策学部(075‐645‐2285)。

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