
過疎化でもお寺は持続可能 林篤志さん招き講演会
※文化時報2023年9月29日号の掲載記事です。
過疎化が進む地方でお寺の持続可能な在り方を模索しようと、真宗大谷派名古屋別院(伊藤修輪番、名古屋市中区)は16日、「新しい社会の共創~ローカルで創る社会システム」と題して講演会を開いた。恒例の人生講座の一環で、地域課題の解決を目指して移住者や企業、自治体をつなぐ林篤志さん(37)を講師に迎え、名古屋教区の若手僧侶らとの対談も行われた。(高田京介)
限界集落にチャンスあり
林さんは、一般社団法人「Next Commons Lab(ネクストコモンズラボ、NCL)」の代表理事。全国各地で社会課題に取り組むベンチャーなどと協働で、数多くのプロジェクトを手掛けている。新潟県長岡市の山古志地区では、自身が経営するベンチャーが中心となってNFT(非代替性トークン)=用語解説=を用いたニシキゴイが描かれたデジタル住民票を開発。人口800人余りの地区に約1600人が発行を申し込み、計1600万円ほどを集めた。その資金を元に、デジタル空間の〝市民〟や地元住民らと共に、まちおこしに取り組んでいる。
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