三解脱門修理費3.4倍 増上寺困惑
※文化時報2022年7月12日号の掲載記事です。
浄土宗大本山増上寺(東京都港区)は4日、開宗850年慶讃事業で計画する重要文化財・三解脱門(さんげだつもん)の修理事業費が、当初の見積額の3.4倍となる約79億円に膨らむことを明らかにした。法然上人を宗祖に仰ぐ五つの宗派の総大本山が集う浄宗会(理事長・井桁雄弘知恩院執事長)が開いた第121回の定期会合で報告した。
増上寺の三解脱門は、1611(慶長16)年に徳川幕府の助成で建立された。関東大震災や戦禍を乗り越え、江戸初期の面影を現代に伝える唯一の堂宇。都内で最も古い木造建築物となっている。
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