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お寺×お酒「てらのみ」 副住職、IT社長と挑戦
※文化時報2023年6月16日号の掲載記事です。
お寺でお酒をたしなむ。意外性に加えてどことなく背徳感のあるイベントが、京都で注目されている。その名も「てらのみ」。浄土真宗本願寺派佛現寺(京都市中京区)が昨年始めた「とまり木プロジェクト」の一環だ。手掛けているのは、元銀行員の副住職とIT社長の同級生コンビ。「ご縁の渦がお寺から広がれば」と願っている。(主筆 小野木康雄)
佛現寺副住職の油小路和貴さん(33)と株式会社Gns代表取締役CEOの渡邊高行さん(33)。日本酒の試飲会を行っていた地域の酒店に「お寺でやりませんか」と声をかけ、昨年5月、初めて「てらのみ」を開催した。
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京漬物メーカーから“アテ”を提供してもらい、地酒15種類の飲み比べを行ったところ、約40人が本堂を埋めた。合わせて営んだ宗祖親鸞聖人の降誕会法要にも参列してもらったという。
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