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【独自】高大一貫教育を視野 京都西山学園

※新聞掲載前の速報です。独自ダネです。

 西山浄土宗の教えを建学の精神とする京都西山学園(櫻井悦夫理事長)が、高大一貫教育の本格導入を検討していることが、関係者への取材で分かった。京都西山短期大学(京都府長岡京市)と京都西山高校(同府向日市)の連携を拡充。留学生に依存している経営体質からの脱却を図る。

 京都西山学園は、保育士資格や幼稚園教諭二種免許状を取得する西山短大の「保育幼児教育コース」と、西山高校普通科の「ミコリエ保育コース」で、すでに高大連携を進めている。高校在学中に短大の単位の一部を課外授業で先行取得できるほか、就職先に学園が運営する向陽幼稚園(向日市)などをあっせんしている。

 構想では、それ以外のコースでも高大連携を段階的に拡充。短大と高校の教育体制を強化しながら、高大一貫教育を目指す。手始めに4月から、社会で生きる力を身に付ける「生きる力ゼミ」を短大に新設。定員70人中、留学生を30人以下に抑える目標も定めた。

 短大の運営を巡っては、主に中国からの留学生に依存する経営が課題となっている。留学生の募集方法にコンプライアンス上の課題があったとして、昨年2月からは中国の関係機関に対し、適法に留学生を募集しているかの確認を取り始めた。11月には会計検査院と文部科学省が査察に入ったが、学園側は自助努力とガバナンス強化の方針を説明し、一定の理解を得られたとしている。

2021-02-25 京都西山学園・一貫教育

高大一貫教育による経営改善を目指す京都西山学園
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