輔仁大学の学生寮について
留学中の2年間(2019年~2021年)は大学内の寮で生活しました。その当時輔仁大学の構内には学生寮が7か所あって、それぞれ男女別の宿舎になっていました。私が住んでいたのは「文德學苑」という宿舎です。
※以下の内容は、2019年~2022年にかけて現地で体験したり、見聞きした話なので、現在の状況とは異なる可能性があります。
1.文德學苑の基本情報
私は2年間「文德學苑」という学生寮で暮らしました。
以下は「文德學苑」の紹介です。
「文德學苑」の正式名称は「文德文舎學苑」で、大学部の学生が住む「文德文舍」と、大学院生・教員が使う「文德學苑」の2棟が合体した寮です。公式サイトに「大學部床位新舊生約1424人(四人房),研教職床位72人(單人或兩人房)」とあります。1500人が一緒に生活する寮です。大学生は4人部屋、院生は2人部屋、教員は1人部屋を使用しているようです。
外国籍の大学生は4年間、院生は2年間、寮に住むことができます。1学期が終わった後に自主退寮する事も可能ですし、期間内に卒業できなければ寮を出されます。留年する学生は、2年生後期修了後の夏休みまで寮を利用することができます。8月末には退寮します。
退寮後は、校外に自分で部屋を借りるか、「学生寮の抽選」に応募することができます。「学生寮の抽選」については、私も応募しましたが落選しました。外国籍の学生であっても優遇措置はなく、留年者としてエントリーすることになるので、当選する確率は低いようです。
因みに私は抽選に外れた後、カトリック修道院の寮に入ることにしました。
その話は、また次回。
2.文德學苑の環境
「文徳學苑」は輔仁大学の後門近くにあります。1階に受付カウンターがあり、朝8時~21時くらいまでは管理人がいます。となりの建物にコンビニ(萊爾富)と学食があります。
室内での炊事は禁止。電鍋やIHコンロも使えません。フロアごとに給水機があり、文舎側3階と學苑側7階に調理スペースと冷蔵庫と共用電気鍋(各1個)があります。調理スペースにはマイ電鍋の持ち込みが可能です。
2019年~2022年当時は、9月になると、寮内でリサイクルされた寝具や生活用品を安価で販売していました。受付のおばちゃんに「欲しい」と伝えるとリサイクル用品の保管部屋に連れて行ってくれます。冬の寮は冷えるので、この時に冬用のお布団も購入しておくと安心です。
施設内の設備に関しては、説明を受ける機会が無いので、自分で探検してみてください。4階自習室から布団が干せる屋外エリアへ出られます。
3.文德學苑の寮費
学期末が近づくと、次回1学期分の寮費を支払います。また、夏休みや冬休み中に寮を利用する場合は、同時にその費用の支払いもします。
支払い期限が近づくと、受付カウンターのおばちゃんが「寮費払ったか?」と声をかけてくれます。2021年当時、寮費の支払い方法は、①自分で輔仁大学のシステムにログインして、②支払い用紙を出力し、③郵便局で支払する。という方法でした。オンライン決済も振込もできません。
さらに、④支払い領収書を期日までに受付へ提出する。と、ようやく手続き完了です。外国人新入生にはハードルが高いので、今後はオンライン決算のシステムが導入されることを願います。
寮費以外に、半年に1度冷房費を支払います。こちらは部屋ごとのメーター計算で請求されます。金額は1季600~1200元/1人程度でした。
4.個人の体験と感想
「文德學苑」は校内の広場と運動競技場の近くに位置しています。そのため9月から12月までの週末は、新入生歓迎イベント、体育大会などで朝8時から夜10時まで、大音量の音楽や歓声が聞こえる日があります。
私は同郷のルームメイトと2人部屋で生活しました。彼女の配慮と気遣いのおかげで楽しく快適な寮生活を送ることができました。また、朝から夜まで研究所で過ごしていたので、寝起きするだけなら快適な寮でした。私の暮らした部屋は風通しと日当たりが良く、寮全体は、古くて趣がある場所という印象です。
部屋は「文德學院」側の8階にありました。巨大ゴキブリが部屋に出現したのは入寮してすぐの1回だけです。6月頃は蚊が多いので蚊帳を買い、その後は安心して眠れるようになりました。
一応、無線 wifi の設備が部屋ごとに設置されています。回線は使えないほど弱くはありませんが、夜12時前後になると速度が落ちるので、動画の視聴や通話などには不向きです。こうした設備の不具合や故障は、1階のカウンターで修理の対応をしてくれるので、相談してみてください。
以上、みなさま、安全で快適な寮生活が送れますように。拜拜。
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