イチョウ
街路に三角に吹き積り、山吹色の橙の山
風は舞い降り、吹き通る
さあっと過ぎるイチョウの匂い
追い越されて追い着いて、
目の前に渦を巻く
来たばかりだけど、前にいた
朝はまだ、もう少し濃かったなあ
あんなに梳けたのは、一日、風が吹いたから
山吹色の橙の、葉の形は鳥に似て
自由に舞い踊るけど、
本当のところは、どうなんだろう?
見上げた夜空に瞬く鳥たち
星々を点々と隠して回る
来たばかりだけど、帰ってきたよ
ここにいるよ、と少し安心した
見ていたんだ、確かに時は経ち
構えていたファインダーは降ろしてしまったけど、
きれいだったなあ
キミはあのときも、そのまえからもずっと
街路は、山吹色の橙の山を通って真っすぐに続く
明日のことは考えない
今、来たばかりなのさ
bun☆彡jac 2020.11.20
★イチョウの葉が散って、多くのメッセージを届けていました。
その中に、一通だけ自分宛のが落ちてます。
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かねてより絵本を出版することが夢でした。サポートして頂いた際には、出版するための費用とさせていただきます。そしていつか必ず絵本としてお返しさせていただきたく、よろしくお願いします。ひとりでも多くのこどもたちの夢見る力を応援したい。それがストーリーテラーとしての役目です。