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その向こう側へ

四角く切り取られた空の窓が開いていた

後ろ姿に見事な羽が見える

きみは、向こう側を望んでいるんだね

羽ばたくたびに、柔らかな滴を散らす

切り取られた空の向こうは、
夕焼け色に耀いて

きみの細い背中に表れた紋様は、
未だ、未来の指標ではないかもしれない

それでも、飛んで行くつもりなんだね

薄曇りの雨空から、燃えるような茜空へ

今なら、心に吹いた隙間風を追い風に変えられる

きみがそう信じたのなら、
その窓を通り超えてみたらいい

始まりがゼロとは限らないなら、
きみにも勝算はあるだろう

軽やかな羽ばたきに、
悪戯に雨雲を散らして、疲れる前に

茜の空へ、悠々と飛んで行け

背中のその紋様を
やはり来るだろう未知へと投影していけ

その向こう側を望むなら
いま、という躊躇いを羽ばたきに変えろ

bun★jac 2020.07.11

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bun★jac
かねてより絵本を出版することが夢でした。サポートして頂いた際には、出版するための費用とさせていただきます。そしていつか必ず絵本としてお返しさせていただきたく、よろしくお願いします。ひとりでも多くのこどもたちの夢見る力を応援したい。それがストーリーテラーとしての役目です。

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