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文房具の新しい教科書(シャーペン編)

少しずつ、自分の備忘録的に書いている記事なので、整理ができてないところもありますが、今回はシャープペンについてまとめています。

だいたい、シャーペンってなんなのよ、みたいなところから自己質疑応答を繰り返して、世の中の文具に関わる人がちょっと便利になればいいかな。
では、参ります。


シャープペン
• 黒鉛と樹脂を焼成させた芯を一定の長さで繰り出し、芯が戻らないように固定することで筆記できるもの。芯の繰り出し方法で分類される。
○ 繰り出し方式
§ ノック
主に後端部を押下することで、一定の長さの芯を繰り出す。芯が減った場合には再度必要な長さになるように押下する。後端部を押下したまま先端の芯を押しこむことで、芯を本体内に収納ができる。
□ 芯摩耗型
必要な長さをパイプの先から出して筆記するタイプ。芯収納時にパイプ保護のため、パイプ全体が本体に収納できるタイプもある。
® パイプ式
® パイプ収納式
◊ 鉛筆シャープ(コクヨ)
◊ タプリクリップシャープ(ゼブラ)
◊ エナージェルシャープ(ペんてる)
◊ レックスグリップシャープ(パイロット)
◊ クルトガアドバンス(三菱鉛筆)
□ 圧力分散型
芯にかかる圧力を本体や先端のスプリングなどで分散・吸収し、芯の折れを防ぐ。
® デルガード(ゼブラ)
® モーグルエア(パイロット)
§ サイドノック
機構としてはノック式と同じだが、ノックが本体中央に設置されていたり、本体の中央部分から折れ曲がるようになっており、折る動作がノックと連動するタイプがある。
□ ピアニッシモ(ペんてる)
□ オルノ(トンボ鉛筆)
□ ミストラル(コクヨ)
§ 回転
本体の半分から上をひねることでノック同様の動きをする。
□ クロス(アメリカ)
□ カヴェコ
§ フレフレ(振り子)
上下に振ることで内部のおもりが先端チャックを押すことでノックと同じ作用を起こす。一度振る(おもりがチャックにあたる)ことで一回のノックとなる。
□ ドクターグリップ(パイロット)
§ 自動繰り出し
□ パイプ並行型
パイプが芯を保護しており、芯の減りに合わせてパイプが短くなっていく機構。
® オレンズエーティー・オレンズネロ(ペんてる)
□ 自動調整型
設定した芯の長さを保つ機構。クルトガエンジンの回転を前後の動きに変換する。一定の画数で芯が出てくるがその長さを5段階で選ぶことができる。
® クルトガダイブ(三菱鉛筆)
○ 偏減り防止機能
クルトガシリーズ 芯が紙に接地したときペン先への圧力で芯を本体内に押し込み、その力で内部ギアを紙から離れたときに回転させる機構。いわゆるクルトガエンジン。それによってシャープペンの芯が回転し、常にとがった状態を保つことができる。スタンダードは一回のギアの回転で9°動く。そのため40画で芯が一回転(360度÷9=40)することになる。アドバンスでは18°のため20画で一回転。回転が速くなったことでよりとがった先端をキープしやすくなった。

• 替え芯について
芯は黒鉛と合成樹脂を混ぜ合わせて焼成したのちにオイルを含侵させる。粘土だとその細さを成型できない。一般的に芯の長さは60㎜。HBであれば約250m筆記が可能。ケースに入っている本数はメーカーや芯径によって異なるが、HBなら40本入りが多い。

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