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こういう小説を読んできた

まだ時代が昭和と言われていた頃、
書店には、角川や新潮といったメジャーなレーベルからバンバン日本SFや海外SFが出版されていたものだ。

所持金も少なかったので、厳選に厳選を重ねて、
そういった本を購入したものだ。

「幻魔大戦」に「ウルフガイシリーズ」、平井和正はSFの枠を超えたアクションで、
楽しませてくれたものだ。

たが、枠を超えてはいたが、確かにSFで、
犬神明が超感覚を発揮する描写なんかは、
お手本にしたいような「超能力SF」なのである。

筒井康隆も、ぼくの文学的アイドルだった。
90年代あたりから、彼のSFは、世界規模の「文学」としての読まれ方もされるようになる。

「SF」が「文学」に追い付いたんじゃない、
「文学」が「SF」に追い付いたのだ。

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