【目次】「文學界」2023年12月号の内容をご紹介します
11月7日(火)発売、「文學界」2023年12月号の目次を公開します。
9月号から配信がスタートしております電子版、今号の配信は11月9日(木)より順次開始します。12月号も、どうぞよろしくお願いいたします。
創作
朝比奈秋「受け手のいない祈り」
地域唯一の救急病院。不眠不休で患者を受け入れ、疲弊しきった外科医は自問する――命は本当に大切なのか?
加納愛子「かわいないで」
授業中、千尋は隣の席のお喋りに全神経を集中させる。やり取りの中に潜む意図を、なんとか汲み取りたいと思う
渡谷邦「水路」
二〇二三年下半期同人雑誌優秀作
対談
高橋弘希×ピエール中野
「ロックバンドは終わらない――邦楽ロック五〇年クロニクル」
TM NETWORKから『ぼっち・ざ・ろっく』まで。時代を代表するバンド総ざらい!
奈倉有里×逢坂冬馬
「二人の合言葉は本」
本で繋がる姉弟が語る、家族を特別視する危うさ、「異性を書く」を取り巻く問題、そしてロシア情勢について
人物伝
真山仁「秘すれば花――玉三郎の言葉」
新連載第二回 第一章 三〇分限定
エッセイ
金川晋吾「でもだからこそ日誌」
新連載第二回
批評
四方田犬彦「零落の賦」
新連載第三回 不死という劫罰
リレーエッセイ 私の身体を生きる
児玉雨子「私の三分の一なる軛」
巻頭表現
鎌田尚美「シー・サイド」
エセー
国崎和也「いか納豆」
久保勇貴「朝ごはん、抜け殻のよう」
Author’s Eyes
小原晩「急につめたくなるもの」
強力連載陣
松浦寿輝/砂川文次/円城塔/金原ひとみ/宮本輝/江崎文武/西村紗知/奈倉有里/王谷晶/辻田真佐憲/藤原麻里菜/津村記久子/平民金子/犬山紙子/住本麻子/渡邊英理
文學界図書室
川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(中島京子)
山田詠美『肌馬の系譜』(市川沙央)
中村文則『列』(砂川文次)
表紙画=柳智之「森鷗外」