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1月14日 春坐天地 尽只茶一椀~『毎日に感謝したくなる 禅ごよみ365日』

春坐天地 尽只茶一椀
~はるてんちにざして ただちゃいちわんをつくす

『毎日に感謝したくなる 禅ごよみ365日』

春は天地自然の中にすわり、悠然として、ただひたすら、一椀の茶を飲み尽くす。
新年を迎え、自然と一体になった人生の醍醐味を味わう、という禅語である。

 まだ勤め人だった頃、日常に茶を点てる習慣があった。
茶室で茶釜に湯を沸かしてなど、本格的なものではなく、湯は台所の鉄瓶で沸かした湯、茶を点てるところはテーブル、茶匙、茶筅、茶碗は、煎茶などのお茶も売っているお茶屋さんで購入した安物だった。
それでもひとつひとつの動作をゆっくり観察しながら点てた茶は、味わいぶかい物だった。
静かにしっとりした心地になり、心の澱を穏やかに見つめることができる時間であったと、振り返って思う。

自分のために丁寧に何かをすること、最近していないかもしれない。
在宅フリーランスの今の方が家にいるのに。

忙しくしているのは、仕事とは限らない。
暇さえあれば自分に関係ない情報まで仕入れるクセがついている。
その作業は情報だけでなく、心の澱と乳酸を溜めているのかも。
静かにしっとりした心地を忘れていまいか。

心の”整備”の時間をデジタルの光を浴びないところで。
今年の課題にしよう。


こちらの禅語をもとに、noteを毎日更新しています。
本日もお読みいただき、ありがとうござぃました!



 




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