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十五さんへ行く❣️
昨日、哲学の道の「十五」さんのお蕎麦をいただいてきました。
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シンプルな佇まいで、何屋さんかわからないのですが、お蕎麦屋さんです。
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中も実にシンプルで、カウンター席に掛けると
おひとりで回しておられる、坊主頭の店主さんに
お水かお白湯かと聞かれます。お白湯は御釜からつがれます。
店主さんはかつてラグビーをされていたそうで、十五という店名は、そのメンバーの数フィフティーンに由来するそうです。
前日は雪が降った年の瀬の京都で、店内とはいえ店主さんはピタッとフィットした半袖ポロシャツ姿で、そのがっしりした身体のラインはラグビーが鍛えたものなんだな、と納得したりして。
メニューはお蕎麦と蕎麦がきとお酒のみ。
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お蕎麦を頼むとそこから蕎麦を打たれます。カウンターからその姿が見えます。
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ラグビーで培われた筋肉が力強く蕎麦を打ちます。リズミカルな包丁の動きがどこか楽しげでもありました。
薬味皿、蕎麦猪口、湯飲み、蕎麦皿、器はどれも印判、染付けでした。
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最初は何もつけずに、そして、薬味とつゆで。もひとつの食べ方が、薄口しょうゆをかけて、いただくというものでした。
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この薄口しょうゆが、このガツンとした蕎麦に、思いの外合うんです。美味しい。
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サーブしたあとの店主さんはよくお話しされます。写真は撮ってもいいけど、自分の写真はとらないで、と。それをアップしたらお客さんが来なくなるから、とまんまるな目を見開いて言われました。
そんなこと、と相客の女性が言われると、いや、ほんとにそうなんですよ、と力説される。といいながら取材は断ったと。一回断ったら、後からは来ませんよ、とも。
ラガーマンは真っ直ぐ我が道を行くんだなあ、と感心しつつ、お蕎麦をいただく。
食べ終えたあとは、お椀に入った蕎麦湯が出てきて、お椀のなかに蕎麦つゆを入れます。
冷たいお蕎麦を食べた後に、あったかな蕎麦湯をいただき、ほっこり。
お蕎麦は1500円でした。ごちそうさまでした。
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