演劇に決まりなんてない。
たいそうなタイトルですが、「演劇はこうでないといけない」なんて事はないって事。僕の演出って多分役者泣かせなんですよね。感覚的というか「そこの感情は!」みたいな事をあまり言わない。「戸田恵梨香というより柴咲コウ!」とか「イメージは青!」とか抽象的。自分の頭の中にあるイメージを作る作業なんです。だから役者は本当に大変だと思う。頭に「???」を作りながら芝居をしなきゃいけない。でもね、俺は演出なんてそんなもんだと思ってるんですよ。よく「前後の感情が、、、」とか言ってくる役者がいますが全く聞きません 笑笑 芝居は先ずディティール。日常のようであって非日常であると思ってるんですね。だからポーズというか、意味のないポーズや、台詞回しをよく演出でつけます。不満そうな役者の顔は無視します。最終的に自分の中にあるイメージを作らなきゃいけないから。役者は自分の演技をやりたがるもんなのは僕も役者をしてるので分かりますが、それを聞いてしまうとバラバラな舞台になるしそもそも演出なんていらない。「なんでそんな動きするんですか?」と聞かれますが、意味はない。面白くしたいから。
舞台は絵画だと思ってます。ステージはキャンパス。ピカソの絵とミレーの絵は全然違いますよね?僕は僕の絵を舞台に描きたい。日常に非日常の動きを入れるのは舞台だから出来る色なんです。
後は、その色をしっかり立たせたい。役者全員を立たせたい思いで演出してるつもり。演技の力量は勿論、キャリアや才能など色々です。ですが、個性はそれぞれにあります。その個性を最大限に出してあげたい。声が小さいなら小さいのが引き立つように、動きが硬ければそれを活かした演出を。それは常に考えてやってます。僕は演技が上手い下手より「演劇がしたいんだ!」って人とやりたいんです。今時ではないかもしれませんが、熱苦しいくらいな人と芝居がしたい。
Bumpyのメンバーはよくもわるくも本当にバラバラ。統一感ゼロです 笑笑 しかし、「演劇がしたい!」て思いは一つです。だから僕の変な演出に「???」を飛ばしながらも食いついてきてます(たまにイライラして怒る事もありますが 笑笑)。まだまだ理想には遠いですが、一本一本、近づいてる実感があります。
「よく分からんかったけど面白かった!」と言われたい。
そもそも、車椅子の奴が出てる事がもう、「演劇に決まりなんてない」なんですけどね 笑笑
「BumpyBox」の意味は「デコボコな箱」。そんなデコボコな役者、スタッフがデコボコな芝居をつくる。演劇に決まりなんてない。それを具現化出来る劇団、メンバーだと自負してるんですよ、僕は。
圓井
まだまだスタートしたばかりの劇団です。色んな状態、環境の方に「演劇の可能性」を観て欲しい。ユニバーサルが1番遅れてる演劇界に風穴を開ける為のご協力お願い致します‼️