CASTELLO / NATURAL VIRGIN / kk / 10
レストア前
CASTELLOのNATURAL VIRGINです。
かなり状態がいいのが入札入ってなかったので購入。
まあ、状態と送料考えたらebayで買うより安かったし。
なによりシェイプ好きだし。
箱や保証書やソックなどもある完品。
2022年に購入されているので、おそらく最近の生まれ。
こんな近年のカステロは初めて。
カステロのラスティックは、一応下記のようにグレーディングされてます。
SEA ROCK<OLD SEA ROCK<NATURAL VIRGIN
なので、ナチュラルヴァージンはラスティックの中では一番高グレード。
ただ、カステロの場合、値段の差はあってもグレーディングは無い、みたいな感じなので、ナチュラルヴァージンだから偉いってわけでは無いです。
多分、一番人気はシーロックだし。
サイズ表記は楕円形の中に小さいkk。
右端には2007年から始まったKINOスタンプ。
左端にあるCZは、販売店を表す記号。
最初どこの店かわかんなかったけど、掘り下げまくって見つけた。
イタリアはレッコという所にある、"Tabaccheria Corti"というお店を指す記号らしい。
カステロの工場から30分のところにある、カステロ正規ディーラーだそう。
https://tabaccheriacorti.com/gb/
ステムには、HAND MADE CASTELLO。
この下に、数字の5とか3とか、インナーチューブのサイズが記されてたのも、シェイプコードと同じく、どっかのタイミングでやめたらしい。
シェイプコードは無いけど、多分10と呼ばれるシェイプ。
コロンとしたノーズウォーマー。
カステロのシェイプといえば、で、55と共に名前が挙がる人気シェイプです。
ただ、カステロのシェイプコードはあくまでもガイドコードで、職人がガイドを元にシェイプを掘り出すので、個体差が大きいです。
この個体は、気持ち55みたいにシャクレ気味なのも購入の決め手。
好き。
ボウルトップはスムース仕上げ。
カーボンはほとんどついてないし、ボウルトップの黒ずみも無し。
使用頻度は少なかったぽい。
ステムもピカピカ。
ビッツをつけてたっぽく、ティースマークも無し。
ただ、ビッツの跡に若干の使用感はある。
ダボ周りも使用感はある。
ステムルーズは無い。
ナチュラルヴァージンは、↑のサビネリシーコーラルと同じく、塗装やワックスのない白木です。
メシャムパイプと同じく、使っていくとタバコや手の油でボウルが染まっていく、育てるタイプ。
写真だと分かりにくいけど、一部ワックス垂れた跡っぽい濃淡できてたりするし、少し変色出てるので、自分専用に育てるためにも一度綺麗にします。
使用頻度少ないけど、なんやかんや使用感あるし。
ボウルのお掃除
まずは軽くリーミング。
ほとんどカーボンついてない。
コットンとモールを詰めてアルコールメソッド。
メタノールを数時間おきに数回注ぎ足して一晩放置。
コットン取り除いて軽くリーミング。
シャンクはストローブラシでゴシゴシ。
塗装などがないので、エタノールで外側もゴシゴシしちゃう。
ワックス跡っぽいとこ掃除。
キッチンペーパーとモールで蓋をして、マーフィーのオイルソープで洗浄。
原液のまま歯ブラシでゴシゴシ。
ぬるま湯で洗い流します。
乾いたら、ボウルトップとボトムの刻印部、スムースの箇所だけ椿油をちょっとだけ塗り。
すぐに拭き取り。
同じくスムース部分だけカルナバワックス。
少量の蜂蜜をエタノールで溶いて、ボウル内に塗り塗り。
ボウルはおしまい。
汚れも軽いし白木だしあっちゅうま。
ステムのお掃除
ストローブラシでメタノールゴシゴシ。
汚れ軽いので漬けて洗うまでもない感じ。
アクリルにメタノールは良くないけど、過去問題起きたことはない。
ビッツの跡周りを、1200くらいから3000まで軽くヤスリ。
白棒バフかけてコンパウンドで仕上げ。
水洗いしたらテノンに鉛筆塗っておしまい。
もとが綺麗なのであっちゅうま。
ボウルと合体して完成です。
完成
もともとピカピカだったけど、より白っぽくなりました。
ヴァージン。
ワックス跡っぽいのもなくなりました。
ステムもピカピカ。
跡も汚れもなくなりました。
育てるぞー。
以上でレストア終了です。
おつかれさまでした。
(検)
パイプタバコ パイプスモーキング パイプ