DUNHILL / Root Briar / PAT.No.417574/34 / 127 / 52年 / ④R
レストア前
パテント期のルート、127です。
BRUYEREは1本持ってたけど、ROOTは初。
ルートは、ブリュイエール、シェルに続いて3番目に生まれた仕上げで、スムースフィニッシュのナチュラルカラー。
ダンヒルは、イタリアとかデンマークのメーカーみたいに、木目に凝ってる感じはないけど、一応、ルートは木目を見せようとしてる仕上げ。
目の細かいコルシカ産のブライアーを使っているそう。
クロスグレインでボウル左右にバーズアイ。
個人的にバーズアイってそこまでありがたがることはないけど。
なんか病気みたいじゃない?
ダンヒルの製造年を気にするのは、オイルキュアされてるかどうか、とかを判断するためなので、ぶっちゃけスムース仕上げでパテント期かどうかはあんまり重要じゃないです。
個人的には。
なんですが、このシェイプが好きで。
127。
127は、ラージビリヤードと当て字で呼ばれることもある、LBの親戚です。
LBのショートモデルらしい。
シェイプは同じでラージじゃない。
大きめボウルの、ずんぐりむっくりのマッシブなシェイプは、手の収まりも良くて好きです。
手持ちのシェル127と並べたくて。
パテントナンバーは417574/34。
一つ前にあげた記事のシェルと同じ。
1942〜1954年に刻印されていました。
ENGLANDの後ろにおそらく2。
DUNHILLの下にはENGLANDじゃなくてLONDON。
セラーは42年って言ってたけど、サイズコードにRついてるので、おそらく52年製です。
イギリスの70歳のおじいちゃんセラーによって、レストア済み。
内容聞いたら、ほぼ自分と同じ工程をふんでるっぽいので、そのまま使えるかなと思ったけど、
ステムにティースマークちょっと残ってる。
向こうの人ってステムに対してあまり気を使わないイメージ。
研磨することのほうが良くないと思ってる人も多い。
黒が変色してても平気。
おじいちゃんもそうだったんかな。
シャンクとの接続部は研磨されて丸まってるけど。
自分は気になるのでティースマークとります。
ボウル内のお掃除
ボウルの外側はピカピカ、内側もカーボン削ってアルコールメソッド済み。だったけど、ボウルの底とかは取りきれてなかったので、ナイフとリューターで少し仕上げ。
ついでに、蜂蜜と灰を混ぜて底をパテうめ。
底面がリーマーで削れられて、若干煙道より下まで下がっており、ボコボコだったので。
あとはカーボン削ってそのまんまの壁に、エタノールで薄めた蜂蜜塗っておしまい。
あっちゅうま。
ステムの調整
ティースマークをライターで軽くなぞります。
ちょっと凹みが盛り上がってくるので、あとは400〜2000でヤスリがけ。
全体的には磨かれているのであっちゅうま。
あとは白棒パフとコンパウンドで仕上げ。
全体をつやふきんで拭いておしまいです。
あっちゅうま。
完成
やることあんまりなかったので、カルナバを重ね塗りしておいた。
ティースマークなくなりました。
シェルの127とのツーショット。
マッシブ。
いいなあ。
LBSとも。
LBSは、ラージビリヤードスリム。
シャンクがスリムで少しスマート。
127のサイズ感だと良いけど、LBのサイズ感だとシャンクがスリムな方がカッコいいと思ってる。
LB持ってないけど。
以上でレストア終了です。
おつかれさまでした。
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