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CASTELLO / SEA ROCK / KKK / 31
レストア前
![](https://assets.st-note.com/img/1701226632886-tJGY8fN0Jj.jpg)
カステロのシーロック、31です。
ebayじゃないマイナーアプリで、セールで25%OFF、しかもイタリアから送料無料だったので。
状態も良い。
やったね。
荷物の追跡できなかったので少しビビったけど。
シェイプコード31は、ほんのちょっだけベントした、扁平シャンクのカナディアンです。
人気シェイプらしい。
あんま見かけないけど。
シャンクが平べったくて太く見えるので、あんまりカナディアンぽくない。
手に収まりがいい大きめのボウルだし。
骨太でカッチョイイけど、ちょっと優雅。
ダンディ。
![](https://assets.st-note.com/img/1701231502711-A7RujxG3uZ.jpg)
サイズコードは大文字KKK。
大文字のK表記は、フランコ・コッポが入社した1969年以降から刻印されるようになり、カルロ・スコッティからフランコ・コッポがカステロを引き継ぐ直前の1982年に、楕円の中に小さなkのスタイルに変わります。
なので、おそらく1970年代生まれ。
![](https://assets.st-note.com/img/1701232731558-TvxP5ijLHO.jpg)
SEA ROCK BRIAR のところに、謎スタンプが。
FP?
![](https://assets.st-note.com/img/1701232799543-FvZd4qUWPg.jpg)
CARLO SCOTTI のところにも、謎スタンプ。
P1?
カステロは、納品した店別に刻印打ってたりします。
N1=Novelli ( Italy )
V = Agide ( Italy )
みたいに。
そういうスタンプかな〜と思ったけど、FPとかPは見当たらず。
まあ、割とそこらへんルーズらしいので、多分どっかのショップマークとかだと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1701233786384-OFslLF4jEa.jpg)
ステムには、HAND MADE CASTELLO と3。
3はインナーチューブ = 煙道のサイズ。
5の方が多い印象。
これは細め。
少しゆったり吸うんかな。
![](https://assets.st-note.com/img/1701234027281-gQDS59Iv2W.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1701234027381-FF3DFRCMio.jpg)
ステムにはホワイトバー。
アメリカ向けだとこれがなくて、側面にイミテーションダイアみたいなの入ってる。
レストア済みとのことで、ステムもピカピカ。
改めてレストアする必要はなさそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1701234557297-zX7InAgTQe.jpg)
ボウルトップはスムース。
ボコボコラスティックとのコントラストが美しい。
カーボンは残ったまま。
刻印のとこにワックムラっぽいのあったり、ボウルは気になるので改めて手を入れます。
ボウルのお掃除
![](https://assets.st-note.com/img/1701234304679-tfjIBNbHhZ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1701234730715-zD71tSEMSi.jpg)
リーマーとナイフでカーボンゴリゴリ。
ある程度カーボン取ってみたら、底の方の壁、片方に抉れてる。
底の中心が煙道から片側に結構ズレてる感じ。
煙道の穴のすぐ上も、片方が引っ込んで庇みたいな感じになってる。
リーミングによる摩耗ってより、穴あけ失敗したんじゃね?ってレベル。
焦げ取ったのかな?
このまま使ったらむしろ焦げそう。
庇に熱こもって。
使用に支障が出そうなので、リューターでゴリゴリ削っちゃう。
改めて穴の中心を取り直す感じで底を広げました。
もともと、ダブリンみたいに、妙に底が狭まってたのが、普通のビリヤードみたいな感じになった。
むしろOK。
![](https://assets.st-note.com/img/1701235870203-GZG5a89N3I.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1701235879074-nu2OXh1uTc.jpg)
その後、コットンとモール詰めて、アルコールメソッド。
数時間おきに何度かエタノール追加して、一晩放置。
![](https://assets.st-note.com/img/1701235980108-mjOXhRmTkh.jpg)
コットン取り除いて軽くリーミング。
シャンクはブラシでゴシゴシ。
モールに色がつかなくなるまで。
![](https://assets.st-note.com/img/1701236135074-yfGTEi8UyB.jpg)
内部が綺麗になったら、キッチンペーパーとモール詰めて、マーフィーのオイルソープで外側を洗浄。
歯ブラシに原液つけてこすり、ぬるま湯の流水で洗い流します。
![](https://assets.st-note.com/img/1701236260355-XFwWMLluQM.jpg)
乾いたら、椿油を塗りたくり。
歯ブラシで溝の奥までしっかり。
あんまり放置せずに拭き取ります。
洗って明るくなった色味が戻ってピカピカに。
![](https://assets.st-note.com/img/1701236369307-jKb6IgBFu9.jpg)
ボウルトップと底面の、スムース部分を白棒でバフ掛け。
その後、ルネサンスワックスとカルナバワックスで仕上げます。
ルネサンスワックスを歯ブラシで塗って、拭いて、カルナバワックスをバフで塗り付けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701236552114-bhiNBFX8po.jpg)
溝に入った細かいワックスカスはヒートガンでブーン。
みるみる溶けて気持ちいい。
豚毛の靴磨き用ブラシでブラッシングしてピカピカです。
![](https://assets.st-note.com/img/1701236704137-I03Q5kyDpP.jpg)
最後に、ボウル内にエタノールで薄めた蜂蜜を塗り塗り。
![](https://assets.st-note.com/img/1701236690125-mvYuS7Afc2.jpg)
底の方削ったので、一晩待って蜂蜜がある程度乾いたら、葉巻の灰を蜂蜜で練ったものを、削ったとこらへんに、さらに塗っときます。
念のため。
木がむき出しなんで、焦げ防止。
あとはステムと合体して、つやふきんとかで全体を磨き上げ、おしまいです。
完成
![](https://assets.st-note.com/img/1701237468921-UtAhID9GMx.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1701237468876-CeJtEFfLc1.jpg)
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![](https://assets.st-note.com/img/1701237568517-4AyawB6qgc.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1701237579603-PJKQsQIfEW.jpg)
ピカピカツヤツヤです。
やっぱシーロックいいなあ。
ボコボコ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1701237705928-xKjg9hsb3H.jpg)
ステムは、エタノールで洗浄した後、コンパウンドだけ掛けました。
ピカピカ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1701237840631-RKCoTO4pef.jpg)
サイズコードがラージKの前の時代、Reg No付きのSCと一緒に。
カナディアンと同じくシャンクが長いロバット。
煙道のサイズも同じく3。
ロバットの方が、カナディアンと聞いて思い浮かべるイメージに近い。
前時代に比べて、彫りが細かい。
機械変わった感。
ちょっと繊細に。
![](https://assets.st-note.com/img/1701238371921-pJJ03zfFbj.jpg)
熱くなりにくいし、触ってて楽しいし、やっぱりシーロックは良い。
以上でレストア終了です。
おつかれさまでした。
(検)
パイプタバコ パイプスモーキング パイプ