S.T.Dupont / 307 / 6CAE24
レストア前
ライター界のロールスロイス、フランスはデュポンのパイプです。
1970年代のパイプブームに乗っかり、ちょっとだけパイプを作ってました。
が、結局数年で撤退。
ごく僅かな期間のみ作られたため、中古市場にもなかなか出てこない、とてもレアな一品です。
しかもこの個体、数回程度しか使用していない(らしい)ほぼ新品といっていい超良コンディション。
タイミングが合って、値下げ交渉も成功し、イタリアから送料込みで100ユーロ以下でお迎えできました。やったね。
レアなデュポンですが、日本でそれなりに人気があります。
理由はいつもの「オイルキュアリング」されてるから。
強いキュアリングがかけてあり独特な味わいとのこと。
一度は試したいなあと思ってましたが、運良く入手できました。
デュポンのパイプは情報がなさすぎるので、刻印の意味はわかりません。
想像より小ぶり。
そして超軽い。おもちゃみたい。
ボウルトップもボウルの中も超綺麗。
ボウルの中はカーボン塗ってあんのかな。
煙道のとこちょっとはげてる。
匂いもしない。
ステムも大きなティースマークなし。
ただ、経年で変色はしてる。
知らなかったけど、黒くて短いインナーチューブついてる。
固着は無くて外れる。
全体的にとても状態が良いので、必要なのはステムの磨きくらい。
アルコールメソッドも要らなそう。
ステムのお掃除
ステムの変色を取り除くために、オキシクリーンにつけます。
その前に、Dマークが消えないように、木工用ボンドでマスク….と思ったら、これ、銀の埋込じゃん。
ボンドの乗りが変だな〜っと思って吹いたりしてて気づいた。
盛り上がってる。
さすがデュポン。ロールスロイス。
溜まってた他のステムと一緒にオキシクリーンへ。
30分くらいで取り出してメラミンスポンジで洗い落とし。
ほとんど汚れないけど、ストローブラシとモールで中を掃除。
ついでにボウルの煙道も。
さくっと終わる。
新品に近いコンディションなので、ちゃんとダボをマスクしてヤスリがけ。
ボウルと合体した時にステムのエッジが丸まらないように、マスキングテープで保護します。
あとは600〜2000までやすりかけて、白棒パフとコンパウンド。
完成
で、あっという間に終わりです。
ほぼほぼやることない。
ボウル内は一応リーマーかけて軽く拭いておしまい。
ボウル外側はブラシがけして拭くだけ。
あとは全体をカルナバ布とつやふきんで拭いておしまい。
銀インレイのDマークもピカピカ。
やることないので、ダンヒルとのサイズ比較。
上のベントはサイズ5のタンシェル。
下のポーカーはサイズ2のシェル。
サイズ的には2と同じくらい。
ボウルの口径や容量も。
サイズ5がだいぶデカく見える。
個人的には4とか5くらいがちょうど良いんだけども。
まあ、一本は欲しかったし、レアすぎて贅沢は言えない。
状態良いもの手に入っただけで御の字。
ボウル内ほぼ何もしてないので早速ふかしてみたけど、味はまだわからん。
というのも、甘すぎて。
これが、ボウル掃除をさぼったことによる、以前のタバコの残り香なのか、こいつ本体の味なのか、まだわからんです。
それくらい味がいつもと違った。
ガム噛んでるみたい。
着香じゃないのに。
流石に行きすぎなので前の匂い残ってたのかな?
ちょっと様子見。
以上でレストア終了です。
おつかれさまでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?