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番外編 不思議な体験

たまたまかもしれないし、疲れから来る錯覚の様なものかもしれないので話半分に聞いて欲しい。

当時、高校生から20代半ばにかけて不思議な事が度々あった。

決まってほとんどは自分の部屋で起こるのだが、金縛りがとにかく多かった。
金縛りといってもレム睡眠から来る金縛りっぽいものから本当?の金縛りの2種類あって、どちらもあった。

後者の本当の様な金縛りになるとタチが悪い。
当時、クローゼットがあったのだがベッドに寝てる状態の足の方向に置いてあった。
金縛りにあってる時は当然全身が動けなくなる。
目線だけが頼りだ。
ある日、金縛りにあった時にクローゼットから物音がして目線をそちらにやった。
閉まっていたクローゼットがゆっくり開いた。
するとクローゼットから頭が3つ見えた。
ギーっとゆっくり開く音に合わせて全く同じ顔の少年3人がクローゼットから裸で出てきた。
話すと少し滑稽だが、目の当たりにすると本当に怖い。
無表情のまま寝ている自分の顔の近くに3人が顔を覗かせてくる。
気持ちが悪くて叫びたいが声が出ない。
何が気持ち悪いって顔を覗かせてくる時の鼻息や体が自分の体に触れている感覚が鮮明なのだ。

そして、ここからが怖かった。
普段金縛りが解けるとパッと見ていたものが消える事が多い。
しかし、この時は金縛りが解けた時にその少年3人はまだ近くにいたのだ。
解けて声が出た時にとっさに体ごと後ろに逃げた。
それでも少年達はこちらを見ている。
うあーっと声を張り上げた時にようやく少年3人が立ち上がりクローゼットに入っていった所まで覚えている。
クローゼットにはスーツが並んでいてその奥は道などない。
そのスーツをかき分けて3人とも消えていった。
クローゼットの扉は開きっぱなしだ。

怖くて怖くて動けずに朝を迎えて高校にそのまま行ったのを覚えている。

20代の時には、当時付き合っていた彼女と夢で会って話をした内容を彼女に話すと驚いた声で、私も見た‼︎と言われた事もある。
全く同じ場所で同じ内容の話をしていたのだ。

そんな体験が度々ある中で、1番衝撃的だったのが幽体離脱だ。
正確に言うと幽体離脱なのかはわからない。
ベッドに寝ていた時の事だ。
なんとなく寝ながら天井を見ていた時の事。レム睡眠状態の金縛りにかかった。
よくある事なので焦りはしなかった。
すると、天井がどんどん近づいて来たのだ。
自分が浮いてる感覚というより天井が近づいて来る感覚だ。
どんどん迫って来るが体が言う事を聞かない為に近づいて来る天井をかわす事が出来ない。
目をキョロキョロとさせているとある事に気がついた。
目線を他の所にやると見たものが近づいて来るのだ。天井が近づいて来て目線を横にやると部屋に飾ってあるポスターが見えた。
そのポスターを見ているとそのポスターが近づいてくる。
そんな感じに目線を逸らしては自分の部屋を探索する事がよくあった。
しかし都合の良い話に聞こえるが自分を見る事は出来なかった。
理由はわからないが目線を変えて自分の事を見ようとしても自分の事を見る目線だけは何故か出来なかった。

そんな事がよくあったが自主的には出来なかった。
しかし、金縛りの後に意識的に天井を見ると出来る事が多くなった。
怖さとかは全くなく、むしろ楽しかったのを覚えている。

そんなある日の事だ。
いつもの様に幽体離脱状態になった時に、少しいつもよりも範囲を広げてみようと目線を自分の部屋の出入り口のドアの隙間に目線をやった。
案の定ドアの向こう側に行くことが出来た。
そして、自分の部屋を出てリビングのドアの隙間に目線をやってリビングに行った時にわかった事がある。
その場の匂いや声までもが全て鮮明に入って来るのだ。
リビングには両親がいて話をしている。
話の内容は忘れてしまったが、父親が仕事での1日の出来事を母親に話していたと思う。
そして次の日に母親にこんな話を父親としていた?と、確認をとったら あんた起きてたんだ?でもどこで聞いてたの?と言われた。
それが幽体離脱かはわからないが、少なくとも何かの力でその部屋まで行っていた確信は持てた。

しかし、外に行く勇気はなかった。
何か帰って来れない気がしたからだ。
そんな力も今はなくなった。。。と思っていたのだが、先日久々にその状態になった。
引っ越しをして一人暮らしになってからは初めてで、久々に部屋を探索出来た。
とは言ってもいつも過ごしてる部屋を見ても何も楽しくはない。

またその様な事があったら次は外に出てみたいと思う。

そんな不思議な体験をしたお話でした。

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