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ペルシャVSモンゴルの『ビジャの女王』が面白すぎる件

昨年、1巻が発売された際に、ジャケ買いハンターとしての血がたぎり、購入を考えたのだが、その時、他に欲しい古書で10,000円くらいするものを検討しており、泣く泣く諦めたのを、最近になって読むが、まぁ面白い。

劇画漫画といえば、最近だと『トリリオンゲーム』がドラマ化されて、あれも頗る面白いが、まぁ池上遼一先生の劇画と、『アイシールド21』の稲垣理一郎先生の親和性が最高に高かったこと、また私は5巻まで読んで、金がなかったので今はまだ読んでいないが、サクサクサクセスストーリーに、現代の人々の欲求が合致したのがヒットの要因だろうか。

そして、同じく劇画である『ビジャの女王』。今作は、1258年が舞台で、モンゴル王国VSペルシャ、ということで、僅か5000人の小国ビジャに蒙古の大軍である20000人が迫り、国を包囲される話である。

のっけからピンチである。そして、姫君である16歳のオッドが今はここのリーダーで、野心家の宰相が暗躍するなど、敵は内外にいる。
最早、無理ゲーというところから物語が始まるわけである。そして、ハーンの王位継承者(うーん、『HUNTER×HUNTER』の王位継承戦、続き早く読みたい!)である軍の長ラジンは、美しいオッドに惚れて、絶対に城を落とした上で犯す!と息巻いている。
侵略される=虐殺、凌辱、強奪、の地獄のため、オッドは最後の手段で、1人で軍10000人に匹敵する戦略の天才であるインド墨家に国を助けてもらうために決死隊を送る、という話である。
とにかく、まぁ、人が死にまくり、慈悲も何もない世界である。劇画、なので、その迫力もいい感じ。そして、ほどよくギャグもあり、大変に楽しい仕様である。
墨子が登場してから、反転攻勢が始まるのだが、常にピンチであるため、勝てる気がしないが、まぁ、なんというかこの墨子が非常に頼りになるため、ドキドキしながらも安心して読めるわけだ。

まだ4巻して出ていないため、非常に買いの1冊であることは間違いない。

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