百木田家の古書暮らしの4巻を読んだ
『百木田家の古書暮らし』の4巻を読んだ。
神保町で古書店を営む三姉妹の人間模様と恋愛模様がメインだが、4巻になりますます古書関係なくね?という、古書関連に関しては全体の3%くらいで、初めの頃はあった専門用語集などもなくなり、完全に恋愛漫画と化してしまった。
なので、古書に興味がある人が読めるような本格的な古書漫画ではなく、古書店を舞台にした人間模様を楽しむ漫画なので、そこはまぁ、注意が必要だ。
三姉妹で、長女は酒飲み姉御肌だがしっかり者で欲しい物も我慢するタイプ、次女は男に警戒心があり頑なで本好き(主人公)、三女はバイセクシャルで少年のように活発で明るく向こう見ず、的な感じで、その三人それぞれの人間関係が紡がれていくわけだが、然し、そこに古書が絡むことは次女以外は基本ない。
1巻や2巻は書店でも新刊棚差しで1冊、あるいは置いていない、という状況だったが、ついに4巻では平積み、既巻重版と帯に。売れてきている。まぁ、ドラマ化とかしやすそうだが、この漫画、相関図が結構複雑で、特に顔出ししない人間がそれに深く絡むため、意外とどういう関係性なのか、掴みづらいところがある。まぁ、私が馬鹿だから、といえばそれまでではあるのだが。
私は神保町には一回しか行ったことがなくて、古本屋だらけのその界隈に驚いたものだが、然し、今の時代、日本の古本屋とかいう便利なサイトが有り、かつ、ピンポイントでほしい本を購入する派の私には、神保町は近くになくてもいいのだ!(羨ましくなんかないんだ……)。
然し、冬目景先生の描く女性たちは可愛らしく、なんというか、こう、師走とかにゆっくりオコタに入って読むのが最適な漫画なんだよね。4巻まで出てるので、この年末に読むのおすすめです。