しまじろうコンサートと舞台芸術の夕
先日、しまじろうコンサートに行ってきたのだが、やはり、自分の識らない世界を体験するのはいいものである。
しまじろうコンサートは定期的に開催されているようで、今回は「しまじろうと森の機関車」という公演で、お馴染みの仲間たちがキャンプに来たら、そこを走っている森の機関車の調子が悪く、機関士のリリーと共に、機関車のパーツを探す、という筋立てで、そこにお馴染みのお歌が入る。
うーん、楽しい。なんて楽しいんだ。やはり舞台や演劇というものは大変にいいものだ。
キャラクターショーは子供にもは大ウケだが、大人だって楽しい。何よりも、元気になる。しまじろうは前向きだし、ミミリンやトリッピーやにゃっきぃ、皆いい子たちで可愛らしい。実際、1時間ほどの公演だが、前後編に分かれており、本編は45分くらいで終わる。その後は、楽しい楽しいダンスとお歌タイムで、会場は大盛りあがりなわけである。
初めに渡された紙製の折るアイテム(名称不明)を振りながら、しまじろうたちのお歌に子供たちと親とでノリノリに歌うのである。
子供がいる家に、どこで入手した情報なのかベネッセからこどもチャレンジの資料が定期的に送られてくる。しまじろうのおもちゃが付いていて、とても嬉しい。
さて、私が観たロームシアター京都、他の公演のチラシを手に取り、同日に異常な公演がされていたことを識る。
完全にしまじろうの客層が観ない作品であるが、私は興味津々だった。しまじろうの公演舞台と、バラ色ダンスのパーフォーマーたちが同会場に集うカオス……。
そして、11月にめちゃくちゃ良さげな公演があることを識る。
あの、アリアーヌ・ムヌーシュキン率いる太陽劇団の『金夢島』である。
あの、とか言っているが、私はアリアーヌさんのことは全然存じ上げていないニワカである。
ムヌーシュキンといえば、私はドストエフスキーの『白痴』のムイシュキンを思い出した。ムイシュキンはまぁ、聖人的ないい人であり、キリスト的な人であるが、そういう人間が一度病院から戻り、現代社会に放り込まれたとき、どうなるのか、的な物語である。
『白痴』はクソ長い小説で、まぁ、ドストエフスキーの小説はいつも長いが、この話、いる?的なエピソードとフルネーム呼びの羅列で頭が痛くなり、面白くなるぞ、というところで場面が変わったりして読みにくいが、今作では二人の美しい女性が登場して、そんな三角関係、いや四角関係が楽しい変な小説である。
で、フランス人のアリアーヌさんのお父様はやはりロシア人だった。
そして、この方の監督した映画『モリエール』の岩波ホールのパンフレットがAmazonで10,000円とか20,000円で売られているのに驚愕した。と、思ったら他サイトでは1,000円くらいだったのでよくわからない。
まぁ、とにかく、私は、このアリアーヌさんの映画を1本も観たことはないわけだ。
そんな中、この太陽劇団来日を記念し、アリアーヌさんの映画の再上映が企画されている。
『1789』の上演と、監督のトークショーで1,000円、って激烈に安くないだろうか。このトークショーも行きたいなぁ。
『金夢島』は東京で10月20日〜26日、京都では11月4日と5日に上演されるようだ。
是非とも観たい。やはり映画館はいいものだが、劇場の特別感には敵わないのである。