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書店パトロール82 駐車場代を浮かすために物を買う、それは逆に損をしているとは言えないかね?

昨日、Tジョイ京都、において、『キャプテン☆アメリカ』(こう書くと魔女っ子みたいだ)を観る、そして、駐車場代を浮かしたい、なんせ、私は貧乏なので、で、イオンモールKYOTOの駐車場は映画を観ると3時間無料になる、の、だが、書店をパトロールをしたかったので、良し、それならば2,000円分購入し、更に1時間安くする、計4時間無料、この戦法、このタクティクスで臨む、なので、入念にパトロールをする。2,000円、本を購入する。そのために。つまりは、幾つかの本を候補に挙げて、吟味する。ここに、駐車場代安くするために購入する本大賞、のノミネート作品を発表する。

ノミネート作品①
まずはドン・シーゲル。

映画監督のドン・シーゲル本。とはいえ、私、ドン・シーゲルはあまりにも不勉強。こういう本は、もう少しドン・シーゲルを勉強してからでないと結局積読になりそうだ。本、には、ある程度知識の下地が必要とされるもの、知識がカスしかなくても興味が出てきて結果沼るもの、そんなものがあるが、前者の予感が濃厚にしていた。

ノミネート作品②
森達也の映画評論本。

作家の映画評論本、と、いうものは、基本的には面白い。私は、その中では、やはり、押井守、最高だと思うが、森達也も、文章もいいので、読みたい。これは欲しかった。だが、20円足りない。いや、そこはコーヒーでも買えばいいじゃないか、どうでもいいが、私は、スターバックスでコーヒーを買うのは、旅行、盆か正月、冠婚葬祭、それくらいと決めている。あのような、ブルジョワジーの飲む飲み物は、財布を破壊するダメージを与えてくる。それに、時々買うと、すごく贅沢な気分になるので。映画館も、そんな感じになりつつある。
で、挙げられている映画もなかなか良いし、まぁ、ある程度映画好きの人じゃないと識らない映画も多い感じの本著、やはり20円がネックになり、落選。

ノミネート③
『写真 阿修羅のごとく』。

Netflixの『阿修羅のごとく』の写真集だ。撮影時に並行して撮りためた写真を収めてある。
写真集は、やはり、これ!といった写真がないと、食指が伸びない。

ノミネート④
ナイトランド・クォータリーvol.37 『吟遊詩人と物語の生まれるところ』

ムック。吟遊詩人。私が初めて吟遊詩人、と、いうものを識ったのは、6歳の頃、当時、発売されたばかりの、『ファイナルファンタジーⅣ』、これに、吟遊詩人のギルバート、というへたれ、いや、優しいキャラクターが出てくる。王子様なのだが、こう身分を隠して吟遊詩人として旅している。まぁ、イケメン、なのだが、臆病であり、そして、ニート的でもある。まぁ、王子様なので別にいいのだが、然し、6歳の子供から見ても嘲笑されるようなキャラクターである(今見たら、優しい、いいヤツである)。なので、吟遊詩人、には、ニートのイメージがある。中原中也もニートである。それから、やっぱり、『ロマンシングサガ-ミンストレルソング-』。

ギルバートは駆け落ちしたりするし。

ミンストレルソングは吟遊詩人の歌、である。ミンストレルは、中世ヨーロッパにおける、宮廷仕えの芸人のことであり、職業なのである。なので、根無し草、は、完全に、私のイメージでしか無い。と、なると、やはり、吟遊詩人について識りたくなる。吟遊詩人として様々な活動をされている方も大勢いると聞くし。
なので、この本は、購入対象としてトップに置かれた。

ノミネート⑤
田中小実昌哲学小説集成 1巻と2巻

田中小実昌。私は、コミーは、コミさんは、映画本関連では読んでいたが、この、哲学小説は読んだことはない。然し、来月には3巻もでる。全3冊。今のこの2冊を購入したら、8,000円近くなり、まぁ、5時間は無料になる。なるのだが、最早、本末転倒では……?
そして、最近の記事でも書いたが、生誕◯◯周年記念多すぎ問題、今年は、田中小実昌生誕100周年。いや、まぁ、問題、ではないのだが、こう、売るための、企画するためのフックとして、乱発され過ぎではないか?まぁ、100周年、は節目にはいいと思う。没後50年、没後100年、生誕100年、これはOK!だから田中小実昌もOK!

ノミネート⑥
『ブック・ウォーズ――デジタル革命と本の未来』

あ、厚い、し、た、高い……。パラパラめくる。内容も濃厚で難しそうだ。然し、やはり、こう、電子、デジタル、電子コミック、だって、2000年代後半、2010年代半ばくらいまでは、そこの分野に商機を見出して動いた人、転職、独立などした人は、紙媒体の人に馬鹿にされたそうだが、今ではもう、紙媒体は死滅の一途を辿っている。そもそも、本、とは、情報伝達のために存在しているのが前提、であるので、情報が電子、更には脳みそへのダイレクト伝達、などに変化すれば、消えるのは必定であって、一部の本好き、がその変化についていけないだけである。大抵の人は、ネットの記事で満足している。読むツールが代わるだけなので。まぁ、とはいえ、本、は、歴史、文化、記憶、に頒かちがたく結びつているため、これを切り離すのは容易ではない。既に、血肉と化した文化であり機能であるから。とはいえ、本離れ、ますます加速していくだろう、然し、この本、私が今書いたような浅薄なものとは全然違う、より深い本のようだが、然し、高い、高すぎる……。

ノミネート⑦

『真夜中の伝統/夜霧の河岸(マッコルラン・コレクション3)』

函付きのこの本、高いけどいいなぁ〜。やっぱり本は最高だぁ(さっき言ってることと全く違う、まぁ、人間は、アンビバレンツなものでね)。
これはシリーズ第3弾、フランスの作家、ピエール・マッコルランの作品群。ジャン・ギャバン主演の『霧の波止場』の原作者である。然し、高い。高すぎる。もう、当初の目的を忘れそうだ。そして、着々と上映時間が迫っている。

私は、悩みに悩んだ。どうしよう、どうしよう、そして、ええい!ままよ!とばかりに、もう諦めた、購入を。ここで、お金を払って、後で後悔するよりも、400円という損切りを選んだ。
400円、ああ、スタバの資金になったのかもしれぬのに……。

結句、一番良いのは、別に書店パトロールなどせずに、映画を見てすぐに帰れば無料、という、そのルート一択だったのだ……。


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