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同時多発的推し漫画発売の11月、の巻

漫画って、買ってる作品の新刊が同じ時期に出ることが多い。

出ない時はどの作品も出ないのだが、示し合わせたように新刊が発売される。

まずは『あかね噺』。

もう14巻も出たのか。然し、14巻、と、いえば、子供の頃ならば、なかなか手を出しづらい巻数である。
『幽☆遊☆白書』の14巻は御手洗と桑原が戦う話であり、『HUNTER×HUNTER』の14巻はグリードアイランドでビスケと出会ったり、ビノールトが出てきたり。『バガボンド』の14巻は佐々木小次郎編が始まった巻であり、『GANTZ』の14巻は吸血鬼の襲撃がある巻であり、『ヒカルの碁』の14巻ではsaiと塔矢名人の頂上決戦であり、『デスノート』は作品自体が終わっている。

まぁ、14巻、というのは、それほどに歴史を積み重ねてきた巻数であり、今作では、あかねの師匠である、泣きの志ぐまの高座が描かれるのだが、私は今まで見た高座の中でも一番良かったね。13巻のまいけるの高座もまぁ良かったけど、『どうらく息子』の印象があって、なかなか入り込めなかったんだけど、志ぐまはよかったね。演出が素晴らしかったし、まぁ、やはりそこは少年漫画的格闘描写的な要素が多分にあったけれども、そこにアイロニカルなペーソスがカチッとハマる描き方で、作中で一番良いと感じたね。

で、その気分のまま、今度は『ブルージャイアント モメンタム』の3巻。

私はね、もうね、『ブルージャイアント』シリーズはもういいかな、という感じなんですよ。やはりね、今はまぁ4部なわけで、2部で物語は終わっていてもいいくらいだと思ったし、1部の、師匠が大の音を評するラストのシーン、そこ以上の昂りを感じることはないと思っていましたからね。
で、3巻、モメンタム。今巻はね、玉田が再登場するんですけど、ここ最近、ぶっちゃけ、雪祈再登場よりも、全然こちらが良かったね。3巻は良かった。玉田は自分の人生を進んでいて、それはまぁ、ダイの花やかなサクセスストーリーと競べれば取るに足らないものだと思いますよ、要は、この漫画を読んでいる99%の人はそういう人であって、成功者や才能のある人と競べれば、どうせ俺なんて、なんて人生ですけどね、でもね、玉田さんは違いますね、やっぱり人生は冒険であってね、そこのキラメキに才能の多寡は関係ないわけで、やっぱりね、どんな世界を生きていても、その輝きは天才の心ですら動かすわけですね、私は凡人讃歌が好きなので、今巻は良かったなぁ、玉田はいいなぁ、いつもいいですよ、玉田は。

で、その後に、私が推している『劇光仮面』の6巻です。

これはね、もうね、まず、帯、帯ですよ。帯に冨樫先生のコメントですよ。冨樫先生、『シグルイ』連載中に描いていたキメラアント討伐編、これ、もろにナレーションで影響を受けている、言われていましたね。でもね、当然です。時代劇は、『サスケ』、『バガボンド』、『シグルイ』、やっぱりこの3つがね、好きなんですね。
今作を劇薬と評する冨樫先生、まぁ、あんたが一番の劇薬だよ、と思いつつ、まぁ、よく、仕事しろ、と言われていますけど、私に言わせればね、一番ね、描いています。冨樫先生、今ジャンプでも連載中ですけどね、あれだけの人物をまとめて船にぶち込んで漫画史上最多の人物を登場させて今までの因縁を全てぶち込んだ蠱毒を描いているわけでね、素晴らしいですよ。
『バガボンド』はね、10年休載していますし、『喧嘩稼業』だってね、いつ再開するんですか。どちらも最高に好きな漫画ですが、冨樫先生は、なんだかんだで2年〜4年で帰ってきますからね。

で、話が冨樫先生に逸れましたがね、やはりね、『劇光仮面』は劇薬でした。今回は、ベーアサーダの局部切り取り事件を発端に物語が展開しますが、まぁ、いきなり路線が変更したのか、変態の極みの漫画になっていてね、面白いですよ。ようこんな話思いつかはりますなぁ、とそんな気持ち。
やはりね、『劇光仮面』、これは本当に面白いのだけれども、6巻読んでいて、もう、アニメ化とかね、そんな生ぬるいことは望んでねーよ!という気持ちが横溢してましたね。まぁ、Netflixならいけるかな。

でね、重なりますから、今月は、『ダンス・ダンス・ダンスール』も久々新刊出ますね。愉しみですね。

『ブルーピリオド』も出ますね。これも1年ぶりですね。

この流れなら、もしや、『ハニワット』も!?
で、調べたらね、ニンマリ、ですね。まさかまさかの12月発売!ひゃほっう〜!
2年ぶりですね。うーん、皆読んで欲しい、『ハニワット』。


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