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書店パトロール41

書店を彷徨うろつく。書店を彷徨いていると、書店員さんの目が気になる。
ああ、また買いもしないのに来てるよあのバカ、一度その汚れた面にシュリンク巻いてやろうかって、思われていそうだ。いや、偶には買っているダロ!ユルシテオクレヨ!とそう、心中で謝りながら、やはり彷徨く。

まずは目に入った本、『名画の中の美しいカラス』。
私はカラスが好きだ。烏。鴉。カラス。CROW。この本は、烏が描かれた絵画を紹介している本で、まぁ、勉強になる。

私は識らないものを識るのが好きだ。なので、本屋という空間は、私の識らないもの99%で構成されているので、いや、本当には、99.99999%、というとあまりも子供じみた表現だが、しょうがない。そうなんだから。

然し、買うことはない。すぐ近くにあった本を購入しそうになったからだ。

これはすごい本だなぁ。発売は2020年なので、もう4年も前か。
2010年代のアメリカ映画の情報がたーんと載っている、濃厚な本だ。思えば、映画の本は折に触れて買ってきたが、そういうもので読んだ情報が血肉になっている。やはり、映画、と、本、という、このコラボ、この組み合わせ、これはまさにオタッキーにとり重要なものである。
ぶっちゃけ、観ている映画のタイトルが2000本あるとしたら、識っている映画のタイトルは10000本くらいある。それもすべて、本のお陰であるが、然し、そんな1万本なんて数の映画を観るなんて、映画評論家じゃなければ不可能だ。
どうでもいいが、私は映画評論家が嫌いである。いや、好きなのだが、なんというか、すべての映画に対して、旬の映画に対して縋り付くその姿勢が嫌いなのである。
まぁ、冷静に考えると評論家の方々はそれが仕事なので、当然のことをしているだけだが。
ともかく、先ほども書いたように、この本を購入しようと思ったが、然し、止めた。
と、いうのも、私は2010年代の映画は、そんなに好きではないのである。いや、私の一番愛する『ブレードランナー2049』も2017年だし、『プリディスティネーション』や『マッド・マックス/怒りのデスロード』だって、2015年とかの映画だ。なので、この話は終わりである。

次に気になったのは『コンサートホール×オーケストラ 理想の響きをもとめて』。

対談本である。私は大抵対談本が好きだ。対談本はすぐに読めるし、勉強になるし、肩肘張らないから。難しい本は嫌いだ。コンサートホールは美しい空間である。藝術が産まれる場所である。
そういえば、コンサートと言えば、この前noteでのざわあらしさんの書かれていた、『響け!ユーフォニアム』という作品の記事を読み、私はこのアニメーションに興味を持った。
映画の、『リズと青い鳥』がずっと気になっていたのだ。

これを機会に、このアニメーションを観てみようと思っている。
これを、先日本屋大賞を受賞した、『成瀬は天下を取りにいく』の紹介文で読んだ、「わたしはこのGWを響け!ユーフォニアムに捧げようと思う」ばりの決意で、まぁ、そんなこと言いながら、実際には『三体』もまだ観ていないし、いつになるかはわからない。けれども、まぁ、……げる。捧げる。

まぁねぇ、『リズの青い鳥』だけじゃないけどさ、タイトルにブルーが多いよね、ブルージャイアント、ブルーピリオド、ブルーロック、青の六号、あれ、他にもあったけど思い出せない……。脳細胞が確実に死滅していっている。

と、そんな私の目に、週刊文春ならぬ、『週刊文春CINEMA』なるムックが!むむむ……。黄緑〜。緑黄色社会〜。キレイなキレイな黄緑だ。660円もする。いや、最近の本の中ではべら棒に安い方に入るが、まぁ、けれども、久しくこういう本、買ってないなぁ。雑誌のレイアウトは大好きだし、インクの匂いは魔薬であるし、文化的価値も高いけれども、まぁ、660円ってもう、あと6円たしたらそれこそ『オーメン・ザ・ファースト』ってなもんでね、腕を組んでうんうん唸ったよ。でも結局買わないなんだなぁ、ぼかぁ。

ブルーのタイトル、あ、そうだ!『ブルーバレンタイン』、『アデル、ブルーは熱い色』!ああ、これは映画だな。
でもグリーンはそんなにないのかなぁ。と思ったけど、グリーン・インフェルノに、グリーン・ランタンに、グリーンブックに、結構あるなぁ、グリーン。私はグリーンもブルーも好きだけど、一番好きなのはグレーなのよ。

と思ったらグレー色に限りなく近いモノクロの表紙のクリストファー・ノーランが微笑む。
ノーラン、貴方の最高傑作はインセプション、乃至はインターステラーだ。
でもなんか、ノーランってクリス・ヘムズワースに似てるな。

で、最終的にはコミックを1冊購入。
武田登竜門の新刊、『DOGA』。先月発売されていたのか。

コミック1冊購入するのも悩んでしまう。
おにぎり1個180円、コミック1冊800円。食べ物は生命のガソリン。本も同じくだが、おにぎりと比べれば安く感じるなー。



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