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アフロでもかっこいいよ、ショーケン。

久方ぶりにショーケンのコンサートパンフレットを引っ張り出して読む。
無論、私はこのコンサートに行ったことはないので、古書だ。

アフロショーケンである。かっこいい。

ショーケン、萩原健一。

私が子供の頃、『居酒屋ゆーれい』という映画がやっていて、当時、家にあった『主婦の友』か何かに、広告が載っていた。
そして、角刈りのショーケンに、何だこの俳優、全然格好良くないな、と、いう、そういう子供の残酷な心で彼を認識していたが、所詮は子供のやわさ、愚かな幼子ジャリ戯言ざれごと、ショーケンはカッコよかった。

私は、ショーケンとは正反対なので、ショーケンがかっこいいと思うのかもしれないが、然し、『傷だらけの天使』では、これは反則である、格好良すぎる。よく、男の惚れる男、という言葉があるが、ショーケンはそれに該当する。

『傷だらけの天使』は、私の大好きな岸田森も出ている。それから水谷豊もいいし、よく言われるのは、やはり、深作欣二や神代辰巳などの伝説的監督が、参加している点もあるが、然し、なんというか、1970年代の、あの、新宿の暗さをよくよく捉えている。
私は、時折、大阪の裏路地で、こう、昭和な空気、そういう場所を通る度に、何故か、心が歌を歌のだが、この切ない思い、失われた光景を、『傷だらけの天使』は纏っているんだよね〜(知ったか)。
YouTubeなどでオープニングは観られるが、最後の牛乳を飲むシーン、あれをカメラにぶっかけるカットバージョン、あれも観られて、いい時代だ……。

まぁ、話の流れが雑だったり、脈絡なかったり、台詞が聞き取りにくかったり、あの歪な感じもいいんだよね〜。

私はまだ、漫画版の(オフィシャル)『傷だらけの天使』を読んでいないので、これもブックオフとかで探すがないので、いよいよネットで買うかな〜、でもまだ勢いが……。

で、ショーケン、は、『傷だらけの天使』での神代辰巳に惚れ込んで、『もどり川』などでも一緒になるが、まぁ、インタビューとか、奥山和由の本とか読むと、やはり、こう、映画に賭ける情熱が熱すぎて、周りが引いている感じ。
やはり、大正時代が舞台、それも、歌人の破滅的な恋、と、書くと、これはもう、役者、という、人種、は、やらざる得ないのかもしれぬ。
天才歌人の役である。役でもいいさ、天才歌人なんだったら、誰だってやりたいに決まってる。役者のいいところは、別人の人生を生きること。まぁ、それが辛いこと、でもあるのだろうが。

ショーケンのカリスマはどこから来るのか。
そもそも、なぜ、この時アフロだったのか。私はリアルタイムでのショーケンを識らないので知らんが、まぁ、晩年のショーケンは、めちゃくちゃ渋いじーさんになっていて、ファンキー極まりない、と、いうか、更に格好良くなっていた。なんというか、中年期はあんまり格好良くないのだが、若い頃と壮年期がかっこいい感じ。

ああ、私もアフロにしようか。いや、アフロは、選ばれた人間だけが出来るスーパーな髪型であり、STYLEがよくないと滑稽だ。然し、生き様が最高なら別だが、私はどちらも地面にスレスレ、なんなら擦り減っているので、まぁ、やめておこう。

萩原健一、と、いう、天才、2000年代以降は色々あって、あんまり有名な映画とかに出てなかったけど、狂信者的なファンもいるほどの人、私も、折に触れて、時折、『傷だらけの天使』のオープニングを観ては染みているニワカではあるが、うーん、やはり、アフロが似合うなぁ……。

え?アフロじゃない?これはパーマ?



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