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緊縮財政に反対してきた「安倍氏」が亡くなったことで、緊縮財政一直線か? 三橋貴明氏

2022年7月8日、安倍首相が襲撃されお亡くなりになったことを受け、三橋氏がyoutubeをあげられており、拝見させてもらった。
テレビに出たりと有名な人ではあるが、私はまだまだ沢山の人に知ってもらうべき人だと思う。
こういう「日本の宝」みたいな人をもっとみんなが知ってもらいたい。

「新」経世済民新聞 三橋貴明 公式チャンネル より

https://youtu.be/cSp1oTQTJ4M


三橋氏がお悔やみの言葉を述べられる

(中略)

三橋氏
私、「テロ」「暴動」「クーデター」そういう民主制をこわすような、政治にあってはいけない、「言論で戦いましょう」ということで、長年言論活動やってきたんですけれども、ついに「要人テロ」までもが起きてしまったと、

(中略)

安倍元総理大臣ですけれども、「アベノミクス」というのを2012年、第二次安倍政権以降始められまして、
その後結局「緊縮財政」に戻ってしまって、消費税を2回増税されて、さらには様々な改革ね、
今の「電力危機」につながるような「電力改革」を始め、「水道民営化」であったり、
あるいは「移民系拡大」であったり、様々な「構造改革」を任期中に、
私達(三橋氏達)は猛烈に批判していたんですけれども、

最近はね、まさにその「財政政策」に目覚められたようで、実は自民党内の「積極財政派」の中では一番の重鎮(でした)。

例えば、「日銀」が持っている国債については、「借り換えするだけだから、事実上の子会社だから、返済の必要ないから、心配しなくていいですよ」と、それまでの日本では信じられないような発言をなさっていたので、「‥これはもしかして」って期待していたんですが、銃弾に倒れると、いう形になってしまったんですね。
もちろん、政策と関係があるか?ってことはまだ全然わからないですけどね。

saya氏
やはり、「参院選」を前に、ってところが非常に大きな衝撃が走ったと思うんですけども、この後の、わたしたち「積極財政派」からしてみると、要の、「キーパーソン」だったわけですね。
その安倍さんを失ったということで、本当は参院選後に、おそらく与党が、政権は与党にあるわけですから、「岸田派」と「安倍派」との間での、こう戦いが始まるのではないかと思っていた最中の出来事だったんですけれども、このあと、日本の「積極財政」は「緊縮」方向に動くのか?っていうのは、先生はどういうふうに‥?今の段階では‥?

三橋氏
これはね、正直言うと「緊縮財政」の方に戻ってしまう可能性が非常にこう、‥ですよね。
安倍元総理大臣を「後ろ盾」として、たとえば「高市早苗」政調会長であったり、「西田昌司」財政政策検討本部長らが、かなり戦われたんですね、骨太の方針の閣議決定のときに。
で、様々な事実が明らかになって、8月の概算要求の時点で、「これはもしかしたら、緊縮財政じゃない予算が組まれるかもしれない」という期待があった、というか「それができる状況になってる」んですけれども、
これがちょっと、どうなるかわからない‥。

saya氏
そうですね、‥それからもうひとつの側面なんですけれども、いわゆる◯ロ◯禍で様々な政策を自民党がうってきた中で、いわゆるないがしろにされてしまった、この犯人40代ということで、その面でいわゆる「ルサンチマン」を抱えた世代の‥氷河期世代としての、発露としての(発砲)だったのか?どうなのか?、注目していかなきゃいけないなとは思うんですけれども、
その、発露としてのああいう蛮行ですけれども、それについて「テロはいかん」「民主主義の破壊だ」っていう言葉を宣言するだけでは、これからの日本はもっとこういうものを逆に増やしていく「土壌」を作ってしまうような気がするんですよね‥

三橋氏
私、以前から現代の「国民の貧困化」、‥「進行化」はいいんですけど、「将来豊かになれる」って希望があればいいんですけれども、それがないですよね?
結果的に多分「ジョーカー」が増えるだろう、と。「無差別テロが起きるんじゃないか」と何回も申し上げてきたんですけれども、まさか「政治家」「要人」に対するテロが起きるとは思ってなくてですね、本当に衝撃を受けたんですが‥。

本当に今の時代って、時代というか「世相」ですか、1930年代に非常に似てるんです。
1930年代というのは、「昭和恐慌」という、今以上のデフレで、国民が貧困化してしまって、セーフティネットも今ほど充実してなかったです、まあ今でも充実してないですけれども、今よりも「まったくなかった」と。

で、みんな今よりも将来に不安を抱いて、まあ「希望を持てない」という状況が続いてですね、で、戦争の気配がしていたんです。まあ「街事変」も起きていたんですけどね、
戦争の気配が起きていて、さらには「要人のテロ」が頻発したんです。

たとえば、「緊縮財政」を推進した「濱口雄幸」総理大臣(1870~1931)に対する暗殺未遂、まあこの方その傷がもとで亡くなっちゃったんですけれども、あるいはその「濱口雄幸」の右腕だった「井上準之助」(1869~1932)の暗殺、
さらには「五・一五事件」「犬養毅」総理大臣(1855~1932)が亡くなりました。
そして「二・二六事件」「高橋是清」大蔵大臣(1854~1936)が亡くなる、と、

そういうような形で「非常に似ているなぁ〜」と。

saya氏
この「世相」っていうのは、やっぱりそういう「戦争の前触れ」としての状況がこう整ってしまっているという象徴でもあるかもしれない、または色んな見方があるので、様々な先生方がもっと違う背景、「犯人の裏側には国際的な動きがあるのではないか」というふうに唱える方もいらっしゃいますけれども、
とにかく「非常に大きな節目の出来事」というか、衝撃的な事だった、「日本の転換期」なんだな、ということは間違いないと思うんですよね、

三橋氏
おそらく私の記憶によると「選挙直前のテロ」っていうのは「例がない」んですよ。

明日、まあ「参議院選挙」ですが、「選挙がどうなるのか」「その後どうなるのか」まったくこう予想がつかない状況に立ってしまっているなと、思わざる得ないんですね。

saya氏
ほんとうですね。
いわゆる「政策的なこと」と、安倍元総理っていう、非常に人格的にも、非常に周りの人望も厚かった方だと思いますし、

三橋氏
はい、厚かったです。

saya氏
先生もね、直接お会いになってますから。

三橋氏
まあ政策は批判しますけれども、個人的に嫌いだったわけじゃないんですよ、私は。
何回もお会いしてますね。

saya氏
人間的にすごい魅力のある方だった、っていうのはたくさんの方から伺ってます。
そういう方を失ったことによって、今の自民党に対する思いが、どういうふうにこう動いていくのかっていうのも参院選のひとつのポイントになるのかなと思うんですけれども、

三橋氏
こう言ってはあれですけれども、安倍元総理大臣っていうのは、いわゆる「日本の保守系」といわれる方々の「アイドル」だったわけですよ、ほんとに、ほんとにアイドルだったんで、その「要」の方を失ってしまって、今後日本の、いわゆる「保守」と呼ばれる勢力「どうされるのかな」というのが「懸念」というか、気になるところではあるんですね。

saya氏
そうですね、
それからやっぱり「民主主義」というものを必ず、今亡くなられた直後なので、非常に感情的な思いで「民主主義に対する冒涜だ」っていう結構「紋切り型」の言葉が報道で多いような気がするんですけれども、
その「民主主義の根底」には「抵抗権」というものもあって、やはり人民に対するあまりもひどい仕打ちが積み重なったこの30年間の「帰結としての出来事だった」という、まあ一面の見方ですけれども、そういう見方もあると思うので、その「抵抗権のない日本の民主主義」っていうものは「もともと歪んでいたんじゃないか」、と。

三橋氏
なるほど。

saya氏
明治維新から立ち返って、「日本の民主主義とは何なのか?」っていうのも、これをきっかけに真剣に考え直していかなきゃいけない時期なのかなって思ったんですけど、‥いかがでしょう?

三橋氏
アメリカなんかは、アメリカは「独立宣言」の中で「抵抗権」をうたってるんですね、「国王」、あるいは「権力」に対する「抵抗権」っていうのをうたってるんです。だから「自主規制」がなかなか出来ないんですけれども、
日本の場合は、そういう面はまったくないんですが、ただね、やっぱね「民主制」によって国民がどんどん貧しくなってるんですが、政治に対して「無気力」になってるじゃないですか、みんなが。

だから、自民党がかなり票を伸ばしていると思うんですが、その自民党政権によってまた自分たちが貧困化させるような、一番のメインが「増税」になると思いますが、そういう政策が行われていって、最後どうなるのかな、って考えたときには、最終的には「民主制が崩壊していく」のかな、と、
国民がバラバラになっていくわけなんで。

私はその過程に「ジョーカー」が数多く出現することになるだろうな、と言っていたわけなんですけれども、まさか「テロ」まで起きるとはね、本当にビックリ、というか「衝撃」を受けました。

saya氏
それこそ、「高橋是清」さんじゃないですけれども、「積極財政」を推進して、国民を救おうとしていた人が「あえて」ころされてしまう、

三橋氏
そうなんです。

saya氏
‥という自体に、今の安倍総理「積極財政派」ですから、総理時代にうってきた政策というのは「政策ごと」に、(三橋さんは)批判はしてきましたけれども、今は「積極財政派」になっていたわけで、そこで、こういうことが‥「負の連鎖」ですよね。

三橋氏
そうです。

saya氏
今、安倍氏が殺されるということは)、より「国民を苦しめる」結果になる可能性が高い

三橋氏
高いです。これで「緊縮財政派」側がパワーが増してしまうのが確実になるわけですよ、残念なことに。

saya氏
皮肉ですね。

三橋氏
ということで、歴史を振り返ると、本当に1930年代と同じになってます。
ただ、そのときと違うのは、「国民」が、あるいは「軍隊」があまり強くない、と。
自衛隊も完全に「シビリアンコントロール」の中で、非常に「真っ当」なね、「民主制の軍隊」、あえて「軍隊」と言いますけれども、 当時、1930年は「軍隊」が「暴走」したわけですね。

「クーデター」チックなことをやってしまった、と。
その結果、「犬養毅」総理大臣とか、「高橋是清」大蔵大臣が亡くなったんですけれども、そこはちょっと違うんですけれども、
当時は「軍隊が爆発する」という、ある意味「ガス抜き」があったわけですよ。

今はそれがないので、逆にこのまま「鬱屈した思い」がずっと広がっていって、みんなどんどんどんどん「ルサンチマン」ためこんでいって、そして誰も彼もが「自分のことしか考えない」と、「他の人のことはもう考えない」というか「(余裕がなくて)考えられない」っていうような社会になっていく可能性が、このままだと濃厚なんですね。

これを何とかするには「どうしたらいいですか?」っていうとやっぱり「政治」しかなくて、「政治」って「コミュニケーション」じゃないですか、「政治について話すこと」っていうのを、それが積もり重なって「権力」というものを動かす可能性もあるんですけれども、それが、何でしょうね、「切られて」ますよね。

マスクしてるでしょ、まだ。「マスクする」ってことは、コミュニケーションの能力をガクッと全員下がっちゃうんですよね、コロナの自粛のときはもっとすごかったですけど、あの時よりはマシですけれども。
そういう「コミュニケーションが断ち切られて」いって、「マスコミから一方的に流される情報」でみんな動いてしまって、「基本的には無気力」と、いうような社会になっていくんじゃないかな、と非常に怖いんですが、

これがだがら「逆転」させるためには、「政治を動かす」しかないし、「一票を投じる」っていうのももちろん重要な政治活動ですが、それに加えてこういうことを「話して」ほしいです。

~13:09
 続く


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