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2023.5.31 1997年に国土計画をなくした 三橋貴明氏

経済産業省の新機軸 日本経済復活のために何をすればいいのか?【三橋TV 第710回】 2023.05.31

https://youtu.be/nFIPV-3DEkQ

1:23~


「国土計画」は「政府の仕事」である


三橋氏

今日はね、「企業の投資」の話。

高家氏
企業の投資?

三橋氏
ほら私って、あんまりなんか「民間企業の投資」の話、しないじゃないですか。
「半導体が〜」とか、そういう話しないでしょ?

高家氏
はい。

三橋氏
まぁ「専門家じゃない」っていうのもあるんだけど、とりあえず「政府だろ」と、「やるべきは」と。
だから「公共投資を増やさなくちゃいけない」云々、話をしてきてたんですけどもね、
私も「企業経営者」だから、「投資」をするわけです。

高家氏
はい。

三橋氏
その際に絶対「リスクがある」わけ。
でも「投資をしなければ、儲からない」という、そういう悩みはいつも我々は抱えてるわけなんですけどね。

「インフラ投資・公共投資」は「国土交通省」、「民間の設備投資を見てる」のは「経済産業省」


で、「インフラ投資・公共投資」を「所管」している、つまり「管轄」している「省庁」って「国土交通省」です。
じゃあ、「民間企業の設備投資」を「所管」、というかまあ「ある程度見ているところ」、どこかっていうと「経済産業省」
その「経済産業省」がですね、「90年代後半」ぐらいからかな、「ひたすら、間違え続けてきた」

高家氏
えっ。

三橋氏
「財務省」はもう、彼らは何だろう、「教義」だね、宗教的な感覚で「緊縮財政」「財政均衡主義」ってやってきたんだけど、「経済産業省」は、「単に間違えた」

高家氏
どんな感じで間違えてきたんですか?

「経済産業省」のミス


三橋氏

つまりはですね、要は、「市場経済」っていうのは、「政府ができるだけ関与しないで、自由に任せればいい」と、「民間企業の自由にさせるんです」と。
そのためには「規制を緩和していけばいい」と、「政府は産業政策とかやらなくていい」

高家氏
えぇ〜、新自由主義的な?

三橋氏
(笑)新自由主義なの? で、まさか、その「新自由主義」をですね、ひたすら貫いてきたんですよ。

で、どうも「経済産業省」の人たちはですね、その「財務省」みたいな「ガチガチに凝り固まった緊縮主義者」みたいなのじゃなくて「やべえ 間違えたんじゃね」と、

高家氏
気づいているんですか?

三橋氏
というような状況になったんですよ、なったんです。

「新自由主義から転換した経済産業省」


ということでエントリーでございますけども、これはですね「5月17日」のブログ「新自由主義から転換した経済産業省」
2年ぐらい前
だったかな、6月「経済産業省」「新機軸」ってのを打ち出したの覚えてます?

高家氏
ああ〜、はい。「長期」とか「中期」で、っていうやつですか?

三橋氏
そうです。あ〜「長期」「長期」ですね。

高家氏
あぁ〜(笑)、「長期」「長期」でしたっけ?

三橋氏
(笑)。
「財政拡大」については「大規模「長期」、計画的に」とということをドーンと出だしたんです。
これ「画期的」だったんだよ。

それまで、私なんか特にそうだけど「計画的に」って言うとですね、すぐ「社会主義か」とか言われちゃってたの。
最近、我々言われなくなってきたけど、だいたい「インフラ投資」とか、「計画なし」でどうやって作るんだよ?

高家氏
無謀‥ですよね?

三橋氏
無謀ですよ。

「大規模長期計画」は、「社会主義だ」と、批判されていた時代


JR東海
は今「リニア新幹線」作ってますけど、「決定した」のが確か「2011年」ですね。
で、そこから「計画」立てて、今のところだよ、まだ予定としては、「2027年」「16年」かけるわけですよ。
それで終わるかどうかわかんないけど、今。

当たり前ですよね、それも否定されてたの。
「何だったんだろうな、あの空気」って、まさに「新自由主義的」なんだけど。 
それだって、どんな投資だって民間の設備投資だってね、工場建設だって、「全部、計画いるじゃん」と言った途端に、「社会主義者か」って言われてた。 

高家氏
えっ。

三橋氏
「社会主義」ってのは確かにあれは「国家が、すべての資本を管理する」って話だから、「計画」とか「統制」でやっていくんですよ。
でも別に「自由主義経済」だって、「計画なしに、投資できるわけねえ」じゃん、普通だと思うでしょ?

高家氏
はい。

三橋氏
これ(計画を作ること)が否定されてたんだよね、「昔」は。「昔」はしかも「5.6年前」ぐらいまで、結構最近ですよ。
その前、だから私が「計画的に投資しなくちゃいけない」とか言うと、すぐ「社会主義」呼ばわりされて、

高家氏
じゃあ、「リニアの計画」とかも?

三橋氏
それ(は、彼らは)見ないようにしてんのね(でしょ)、多分ね。

高家氏
えぇ〜。

「大規模計画」を否定する力のせいで、1998年から、日本の「国土計画」はなくなった


三橋氏

なんか、「考える論?」だからさ、「計画はダメです」みたいな。
だから「日本」はあれですよ、「国土計画ない」からね、。 昔はあったんですよ。
「1997年」まであったんだけど、そこで「国土計画」っていうのをやめてしまった。

これもだから、さっきの話とかあのかぶるわけ。
もう「政府」は「インフラ整備とかってやらなくていいんです」と。
「市場に任せればいいんだから、政府の計画なんか入れません」という「新自由主義的発想」と「財務省の緊縮路線」が、ガチッと噛み合ったわけ、この瞬間に。

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
とにかく「財務省」は「長期的に支出するのが嫌い」だから、「計画なんか大嫌い」
だからね、ひどいんだよね、よくよく考えてみたら。

「計画」じゃん、ただの。

高家氏
はい。

「計画」をして、教えてくれた方が「民間企業」は助かった


三橋氏

で、もちろんその、それまであった「国土計画」には「このプロジェクトにいくら支出します」っていう予定をね書いてくれてたの。
これ、めちゃめちゃ我々「民間企業」にとって「楽」なんですよ。

高家氏
どういうことですか?

三橋氏
だって「ここに高速道路がいつ通るんだなー」ってのが分かれば「ここにインターチェンジできるんだあ」「じゃあここに配送センター作って」「あ、工場こっちに」っていう形で、「政府」の「公共投資」よりも、「公共投資」っていうよりも「計画」が「民間の投資」を呼び込むんです。
「当たり前だろう、そんなこと」と。

それ、なくなっちゃったんだよね。

なんでかというと、「財務省」に言わせると、
「日本は予算について、単年度主義です」

だが、しかし「緊縮財政の計画」は、「長期(計画)でもよし」 By財務省


「複数年度の予算」で作れないのね、「憲法」で。
だから「長期計画がダメです」(by財務省)

「ふざけんじゃねぇ」と、「計画だろ」と。
それは「複数年度予算作っちゃった」ら、それ(は)「憲法違反」だから、でも「計画に従って、毎年予算を決めればいい」だけの話でしょ。

高家氏
確かに「計画」まで「単年度にする必要はない」というか。

三橋氏
「計画」が「単年度ダメ」だったら、「インフラ整備」一切できなくなっちゃうよ、ということになっちゃいますよね。
でも、そういう「レトリック」で潰しにかかったんだけど、これもおかしな話で、彼らは逆の「緊縮の長期計画」を立てるんですよ。

高家氏
確かに。

三橋氏
「プライマリーバランス黒字化目標」ですよ。なんでこういうところ、突っ込まないんだよ。

だって「長期に計画がダメだ」、「財政拡大計画」だよね、「財政拡大計画ダメだ」っつうんだったら、「長期の財政縮小計画も、ダメに決まってるじゃないか」と。

ダブルスタンダード〜♪。

それって、、、ダブルスタンダード〜♪


高家氏

なるほど。

続きはYouTubeで確認 🐾

https://youtu.be/nFIPV-3DEkQ


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