防衛「国債」は国民の資産を増やす! 三橋貴明氏

防衛力強化は国民の資産を増やす「国債発行」で! 【三橋TV 第637回】 2022.12.12

https://youtu.be/DHUtb7vR1a0

1:20~

ぶっちゃけ、どうでもいい「含み損」

高家氏
そういえば先生、この間ニュース見てて「なんだろうこれ」って思ったのが、「国債の含み損」ってなんですか?

三橋氏
含み損? わかった、「日銀の」でしょ?

あれはね、どういうことかというとね、例えば「100万円で国債買いました」と、まぁ100万円の国債ないと思うけど、たとえばね。
で、「金利がちょっと上がる」と、「国債の価格が下がった」って形になるんですよ、計算上そうなるのね。

すると「日銀が、100万円で国債買いました」と、「金利が上がりました」と。
すると、国債の価格が下がっちゃってるので、そこの部分で「評価損が出てるでしょ〜」みたいな、「含み損になってるでしょ〜」みたいな話なんです。
けど、ぶっちゃけ、どうでもいい話なんです。
なんでかっていうと「日銀」って「時価会計」採用してないから。

高家氏
あぁ〜、何会計?

三橋氏
えっ? あぁ、あの、普通に「簿価(会計)」ですね。

「満期まで持つ債権については、時価会計を採用しない」ってなってるんです、法律で。
だから全然どうでもいい話。

どうでもいい話だし、しかも「100万円の国債」が、たとえば「市場価格99万円になりました」と。
でも「償還期限」がきて、そこで政府に償還を求めたら「100万円」償還されますよ、当たり前だけど。
「100万円」って書いてあるから。 市場価格関係ない。 「国債」ってそういうものなんです。

「時価会計」じゃないから 「簿価会計」だから

高家氏
あ、前聞いたお話みたいな感じですか? 何回か前に「時価会計」と「簿価会計」‥。

三橋氏
うん、そう。森永さんとの対談とかでもやりましたけれども、たとえば、ソフトバンクグループが、株価が下がっちゃったので、 評価損、数兆円を計上したんですね。
でも、それは数兆円を使ったわけじゃなくて「資産価格が下がった」ら、時価会計を採用してるところは、ちゃんと財務諸表「損益計算表」にのっけなきゃいけないというルールになってます。
そうしないと「投資家が判断を間違えちゃうでしょ?」ということなんです。だから「時価会計」‥。

日銀は別に、そもそも、株式というか、出資証券の「45%」を上場してますけど、別にそれ持ってたからって「配当金」は「法律で制限されてる」し、「議決権ない」し、意味ない。
要は、日銀に「儲けるために出資する」(という)人はこの世に一人もいない。だから「時価会計」なんて採用する必要ない。

「日銀株(出資証券)」は、自己満足のみ 議決権ないよ

っていうか、あれだよ。「日銀の株(出資証券)を持ってる人って、何のために持つのかな〜」と、私結構「買おう」ってチャレンジして早10年ですけどね。買えないんだよ、これが。

高家氏
どうしてですか?

三橋氏
でもれがないからです。

高家氏
市場にないから?

三橋氏
市場にないから。てんわ出さないし。
何だと思います?

高家氏
何でですか?

三橋氏
ただのきげんだからですよ。「オレは日銀の株主だ」って言いたいだけなんですよ。

今まで3人会ったことあります、日銀の株主に。全員中小企業の経営者、ですね。
しかも「45%」だから、ここに金融資本があって‥とかわけのわかんないこと言い出す人がいるんだけど、別に「45%の日銀株」買い占めたところで「議決権ない」し「配当もない」んで、どうでもいい話なんですよ。
日銀の支配なんかできません。日銀を支配できるのは、「55%の出資証券」分を持ってる「政府」なんです。親会社ね。

という話なんだけど、みんな何か「ロスチャイルド」とか「ロックフェラー」とか「モルガンスタンレー」とか、そういう話好きじゃん?
すぐ「45%の株は誰が持ってるんですか?」とか暴こうとするやついるんだけど、訳のわかんないこと言い出すんですよ。
たとえ「45%」の株式、株式っていうか、出資証券を「ロスチャイルド」でも「モルガン」でもどこでもいいんだけど、そこが独占したとしても関係ない、議決権ないもん。
‥ということはいい加減わかってくださいね。

高家氏
じゃあ、話戻すと、ニュースでやってる「含み損」とか「マズイ」みたいなイメージ流れてるけど‥。

「含み損」プロパガンダ

三橋氏
わざわざそういうプロパガンダやってるんわけですよ、どうでもいい話なんですよ。
だって評価額計上しないもん。時価会計やってないから。
で、どうせ「満期」になったら、そのまま「借り換える」だけです、日銀の株って。

ほんとに「償還したい」っていうんだったら「100万円」だったら「満額」返ってきます、書いてあるから「100万円」って。

高家氏
「煽り」だったんですね。

三橋氏
煽りです。でも、テレビまでやってたの?もしかして。

高家氏
ネットニュースで見ました、私は。結構見かけます。

三橋氏
本当にどうでもいい話でビックリするぐらい。

要は「日本国債が破綻する〜」って言ってた連中がいたわけです、まずね。
「(それは)日銀買えば終わりじゃん」と、ずっと言ってたわけ、私。

日銀は「49%」ぐらい持ってるわけ、実際。
すると「そんなことしたらハイパーインフレになる〜」ってやってきたわけ。

「ハイパーインフレ」って「13,000%」じゃねぇか、ということですね。
「13,000%」どころか「2%」の「インフレ目標」だって達成できないじゃねぇか。
「500兆円」ぐらい国債買ってるんです、実は「安倍政権」、「第二次安倍政権」なんだけど。
そういう事実を突きつけられたら、(他に)「どっかねぇかな、ネタが」って‥。

高家氏
あ、「含み損だ〜」って。

三橋氏
「日銀が国債こんなに持ってるってことは、ちょっと金利が上がったら「含み損」になるんだ〜」(と言ってくる)。
だから「時価会計でやる」って言ってるんだけど、言ってるんだけど「事実上の債務超過になる〜」と、日銀が。
あるいは「評価損」が増えていくわけ、評価額計上しないんだけど、いわゆる「含み損」ですね、
‥あるいは「債務超過になったらハイパーインフレになる」「円が暴落する〜」とかやってるんだけど、

この間オーストラリア政府が債務超過になったんだけど、な〜んも起きてないんだけど、
ちょ〜笑えるの、あいつら。 いつまでやるのかね?

高家氏
やっぱネットニュースにもそういうの溢れてるんですね。

三橋氏
もちろんですよ、ネットのほうが紛れる。
でもね、テレビとか新聞だって堂々とそういう「煽り系」やりますからね。

「日銀が含み損になりました」って言われたらビビるでしょ?
「大変だ」(ってなるでしょ?)、大変じゃないんだよ。

高家氏
みんなでも「大変だ」って思っちゃうんですね。

三橋氏
多分ね、「評価損」とか「時価会計」っていう知識すら多分みんな持っていないわけです。
持ってないでしょ?

高家氏
持ってないです。だから「マズイことなのかな?」ってちょっと思っちゃうな。

ソフトバンクグループ3兆円赤字? 単に株価下がっただけ

三橋氏
そう、だから「ソフトバンクグループが3兆円の赤字になりました」(って聞いたら)「もう、倒産だ」(って思っちゃうでしょ?) 倒産しないから。 株価下がっただけから。
逆に、株価上がったら、今度は「評価益」になるから黒字になるんですね。
そういう会社なんですね、基本的に。「投資会社」だから。

「日銀」は投資会社じゃないから。
あと「民間企業」でもないし、要は「利益を目的とした機関」でもないんで、「時価会計」とる必要もないし、「評価額」を計上する必要も全くない。

という話なんですけどね、
なかなかね、しぶといんですよ。

「しぶとい」といえば、「財務省」ですよ。
でね、私、「すげぇな」と思ったんですけど、要は、財務省の考えていることはよくわかるんですね。

これは、11月29日「亡国の日経新聞」というエントリーなんですけどね、
まず「防衛費の増額は避けられない」っていうのは、これは財務省、認識しています。
認識した上で「できるだけ抑制しよう」っていうのもやってます。

防衛省「5年で48兆円防衛費が必要」 財務省「35兆円で充分」

だから、「防衛省」は積み上げて、プロジェクト、というか事業、必要ものを積み上げて「5年間で48兆円、防衛費が必要」だと言ってるわけですね。
なぜか、財務省が「イヤ、35兆円で十分だ」って言ってるんですよ。

「えっ、お前どういう根拠で(言ってるの)?」、専門家が「48兆円必要だ」って言ってるのに「イヤ、そんなにいらないだろう」(と言ってる)。

高家氏
何でですか?

三橋氏
何ですか?って‥。あれですかね?

例えば、(三橋氏を)「お父さん」、(高家氏を)「お母さん」で、「ちょっと飲み会があるんで、8,000円‥(ちょうだい)」‥

高家氏
「5,000円でいいでしょ!」

三橋氏
そうそうそう。(笑)

高家氏
そんな感じですか?(笑)

三橋氏
うん。なんなんだ、こいつら。

別に家庭の中でそれやったっていいよ? 
「国家の防衛」の話をしてるの、これ。すげぇでしょ?あの連中‥。

で、いずれにしても「防衛費の増額は避けられない」と。

財務省 💡「防衛納税だ!」

「💡 じゃあ、防衛納税だ!!!」(by 財務省)

ということなんですね。

でも、現在の疲弊した経済のもとで、しかも「可処分所得」どんどん国民が減ってる状態で、簡単に増税認めない。
で、政治家も増税を強行して落選するのが怖い、とくに「岸田内閣」の支持率下がってきてるから、
ということで「増税に反対しにくいレトリックを考えつく」んです、(財務省は)頭がいいから。

要は「これだったら、反対できねぇだろう」ってことで、実際に「消費増税」については、「社会保障の充実のために必要です」ってプロパガンダをやったの。
「税と社会保障は一体だ」(っていうイメージを植え付けるために)。

「税と社会保障は一体だ」 という嘘により、2012年「消費税増税」三党合意

「消費税は社会保障の財源です」という(デタラメな)ロジックで、2012年に消費税増税議論が進められて、三党合意に至ったわけです。

当時だから、私の記憶で「消費税」が本当に「社会保障の財源」だっていうならば「特別会計にすればいいんじゃない」って(話は、政治家から)一回も聞いたことがない。

「特別会計」にすればいいだけなのに

これ言い出したの私なの、始めて。(「特別会計とする」ということ)
「特別会計」にすればいいじゃん、「特別会計」ってそういう(ための)会計なんだから、という話なんですね。

で、あれから 10年経過しまして、「MMTの到来」とか「スペンディングファースト」、まぁ「スペンディングファースト」は私、「MMT」学ぶ前は、言ってなかったですね。でも言われてみたらその通りなんだけどね。
「信用相続」は「信用」で買えよ」っていうのは、私たち言ってますけど、それが「セット」なんですね。

で、「政治家が気が付きはじめた」ということなんですが、その政治家を黙らせるためには、どうしたらいいか? あるいは、その「防衛増税」に反対するためにはどうしたらいいんでしょうか?

このレトリック。

「国家防衛は国民の責任だ。国民は増税という形で防衛費増強を負担するべきだ。」

国家防衛は国民の責任 → はい(それはそうです)

「国家防衛は国民の責任だ。」それはそうです。それは、そう。

「国民は「増税」という形で責任を果たせ」 → 違う

「国民は増税という形で防衛費増強を負担しなければならない。」???

わかりますでしょ? ニュアンスが‥。

高家氏
はい。

三橋氏
ということは「防衛増「税」に「反対」する」我々にとって、「君は「防衛費」を増やさなくていいと思っているのかね?」「そういう無責任な国民なのかね?」‥
このニュアンス。

で、実際に日経新聞がそんなことを書いててあるのでビックリしちゃったんですが、目を疑いましたけどね。

その、例の、「有識者会議」の報告書で「現役の国民全体で負担すべきだ」と言ってるんだけど、「正論だ」って、全然正論じゃねぇよ‥。
「自民党の一部に、当面、国債でまかなうべきだ、という意見があるようだが、コトの本質を理解しない、とんでもない暴論だ」って。
違うわ!こっち(増税)の方が、暴論だわ! ‥どう考えても。

「いまの国民が身銭を切ってこそ、本当の意味で「自分ごと」になる。そうなれば国会をはじめさまざまな場で、防衛政策・安全保障政策が親身に議論される。同時に、国民負担をまかなうための成長戦略にも熱が入るはずだ。これをきっかけに、国民を巻き込んでの議論が展開されることを期待する。」
‥と。

ノリがすごい

すごいっしょ?ノリが。

方向性は別に合ってるんですよ?
国民一人ひとりが「防衛」のことを考えて、そのための負担を負うべきだと私も思うよ。
でも、それ「金」じゃないから。「供給能力」ですから。「財やサービスを生産する力」ですから。

今のウクライナのゼレンスキー大統領が繰り返し繰り返し西側諸国に訴えてるのが何かわかりますか?
「金くれ」ですか?

高家氏
いやいや。

お金=データ は防衛そのものにならない そこがミソ

三橋氏
「武器をくれ」です。「兵器を送ってくれ」って言ってるんです。それが「防衛」だからです。

あれですかね、結局「お金」なんて、いわゆる「デジタルデータ」でしょ?データでしょ?
デジタルじゃなくてもいいんだけど、「データ」でしょ?
その「データで、どうやって中国人民解放軍と戦う?」のか私は知りたい。

高家氏
戦えないですね。

三橋氏
戦えないよ!

そのお金を使って、それで日本の「国力を強化して」っていう話(でしょ?)。
「金」っていうのは、「ゼロから生み出すことができる」、「国庫債券を発行する」ことによって。

財務省の「金ない」詐欺

でね、最近「財務省」って「金ない詐欺」っていうのをやってるんです。

12:12〜

続きはYouTubeで確認🐈

https://youtu.be/DHUtb7vR1a0


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