松本零士先生ご逝去と本の紹介

「銀河鉄道999」などで知られる漫画家の松本零士先生がお亡くなりになられました。中学生の頃、市の図書館に足繁く通った私にとって、図書館で読み返した「銀河鉄道999」は思い出深い漫画の一つです。ゴダイゴの有名な曲で知られるアニメをリアルタイムで見た方もいるかもしれません。

松本零士先生といえば、天文学とも関わりのある方で、例えば以下に紹介する「相対論的宇宙論」というブルーバックスから刊行された本で、松本零士先生が多くの挿絵を描いています。

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著書の一人である佐藤文隆氏はアインシュタイン方程式の解の一つである「冨松・佐藤解」の発見で知られる相対論の専門家です。この本を読んで天文学の研究者を志した人も多いとどこかで聞いたことがありますが、それくらい相対論的宇宙論（膨張宇宙、ブラックホールなど）を面白く伝える一冊となっています。

最近復刊しましたが、初版は1974年と約50年前のものなので、宇宙論の発展と共に内容は古くなっています。しかし、相対性理論に基づく膨張宇宙など、今でも相対論的宇宙論の基礎となる内容やブラックホールについて松本零士さんの挿絵とともに学ぶことができます。

私も中学・高校の頃、何度も本書を読み返しました。おすすめの一冊です。

そして、素晴らしい挿絵を多く描いて頂いた松本零士先生のご冥福をお祈り致します。