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BUN-1グランプリ2024作戦会議その9

『猫を処方いたします』石田祥 PHP研究所

京都本大賞受賞で話題の本作。皆さんからお話をお聞きします。

内田剛さん
4月に第3弾まで出ていて、すでに相当動いている作品ですね。
私の中では、PHP文芸文庫というと、猫のイメージ。他にも猫のタイトルの作品はいくつかありますよね。その中でも、書店員としては、シリーズ三冊出ているこの作品がちょうど仕掛やすいと思います。これからは、きっと関西のみならず他の地域のお店も乗っかりやすいと思います。
いま、猫はとにかくブームですね。海外でも人気。この作品はジャケットの良さもありますが、「猫を処方する」という発想のユニークさが際立っています。書店員はこういう作品を待っています。
コミカライズも9月からですし、仕掛けていくにはちょうど良いタイミングですね。この作品のちょっとミステリアスなところも面白いし、先生と看護師さんのやりとりも情があっていいですね。副作用が、『あまりにも可愛くて手が離せなくなる」というのも良くわかります。

シリーズを読み進むといろいろと背景なども見えてくると思うのですが、まずはこの第1冊目を読んでほしい。すでに世界二十カ国で刊行されています。

PHP研究所仲谷様
女性、30−40代の読者が多い作品です。サイン会には、猫好きだけでなく、自分のペット見せにくる方もいらっしゃいます。ほんわかとした、ハートフルな内容で、先生のお人柄を表している作品です。普段は月―金お勤めされていておられ、夜の時間を執筆にあてています。お忙しいのにコンスタントに執筆されていて、切り替えがとてもうまいなあ、と感心しています。
実は意外と小学生のファンもいらっしゃいます。毎回サイン会にはお子様が来ます。
初めて読んだ文庫本がこれだったというお子様から「ビブリオバトルでこの本を語って優勝しました」とご報告を受けました。嬉しいですね。世界二十カ国以上、特にヨーロッパからの引き合いが多いです。これほど海外からの問い合わせが来る作品は珍しいです。殺伐した、混沌とした社会だからこそ、どこの国でも癒しが求められているのでしょう。また、「京都本大賞」を獲得したということも一因。京都というブランドは世界から人気がありますので、それも注目を集める理由になっていると思います。

京都駅で英語のPOPをたてたら海外の方が購入されたり、関東エリアでも横浜でとても売れていたり、国や地域を選ばずに売れています。
実を言いますと、この作品、発売時に現場書店員さんたちから「この本はいいですよ!」と言われたことがきっかけとなり、PHP研究所としてもそれを受けて自信を持ち、力を入れ始めたという経緯がありました。特設サイトも力が入っていますので、ぜひぜひご覧ください。


POPを眺めているだけでも癒されます!

英語入りPOP

内田さんも負けずに、可愛らしいPOPを作成してくれました。

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