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「発達」ってなんだろう?〜ジャン・ピアジェに学ぶ〜

「発達」について学ぶ「ジャン・ピアジェ入門講座」の最終回が昨日終了しました〜

「発達」っていう言葉はよく使いますが、本当のところその意味がわかっているかというと、すごく難しいことだなぁと思っています。

発達について興味を最初に持ったきっかけは「ティール組織」であり、その土台の理論である「インテグラル理論」です。

それで扱われている「意識の発達段階」が人の意識がどのように変容していくかを示したものとして、とても興味深かったのです。
めちゃくちゃ簡単にいうと悟りまでの道のりだと思っていて、人が平和に地球規模の課題を解決していくには、この発達段階のように育っていくことがとても大切なんじゃないかと思いました。

ですが、メタ理論ゆえに、現場ではどう実践したらいいかわからないという悩みがつきものでした。
目指しているのはこういう方向だけど、実践とつながっているかといえばどうだろうという感じで、それからメタ理論のように「マクロに発達をみる」だけじゃなくて日常的に「ミクロに発達をみる」ことの重要性を感じ始めました。

また、インクルーシブ教育への関心などから、「発達」という言葉が個人的なものというイメージがあるのも気になっていました。集団の中での発達をどのように捉えたらいいのか?という疑問も生まれてきました。

そんな中で出会ったのが今回の「ジャン・ピアジェ入門講座」でした。ピアジェは発達という概念をはじめに打ち出した発達についての源流の人です。
講師陣がなんとも豪華で、日本のインテグラル理論の第一人者とも言われる鈴木さん、そして後藤さん。そして、僕がオルタナティブ教育の源流を学びたいと参加した「哲学登山」の桐田さん。

僕にとっては夢の講師陣だったので、迷いなく申し込みました。
結果としては、自分の知りたいことが知れてとても良かったです。

上にも書いた「ミクロな発達の視点」を得られたのと、発達は環境と自分との相互作用の中で生まれるものであり、環境次第で人はその人なりの発達を遂げるんだということが分かった感じがしました。

ピアジェといえば、感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期という発達段階ですが、それも実践と繋がるイメージが持てて良かったです。今低学年がやっているテーマ学習で、具体物から学ぶことを、理論的に後支えしてくれるようなものだなぁと感じました。

また、マイプロジェクトについても示唆的なものが多く、うまく言葉にできないのですが、
「環境が人をつくる」
「人がモノを工作しているときに、モノも同時に人を工作している」
といった、簡単にいうと「環境が人をつくる」ということもより確信に近づいてきました。
これも理論的な支えになってくれるものだなぁと思います。

発達と教育ってセットだと思うので、引き続き探究していきます。

最後の講座で学習成果を発表したスライド👇


ミクロな発達の感覚は身体に落とし込んでいきたい
発達段階を意識しながらテーマ学習をつくる
ものは扱われるだけのものではなく、ものにも主体性がある。人がものをつくるとき、同時にものも人を作っている。
多様な人の発達が促される環境とは?
ドキュメンテーションはしっかり実践したいところ
モノや活動が人をつくるなら、今の自分はどんな活動によってつくられたのか?を思い起こすとそれはぬいぐるみ遊びだった。そして、そのときに経験したことは、今自分が子どもたちと接する上でやっていることに似ている。マイプロジェクトを考える上でこういう将来転移する何か?を大事にするというのは重要な視点だなと思った。

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