手裏剣術の名人 白上一空軒
まず初めに、手裏剣術の打ち方は直打法と反転法が代表的です。
近距離1間「1.8m」~2間「3.6m」は直打
中距離3間「5.4m」は反転
これが「安定」しやすいです。
問題となるのは「持ち方」です。
直打と反転で持ち方が「逆に」なり「持ち方を変えない」といけません。
この「持ち変える」のが「致命的」な欠点では?
と、白上一空軒は考えました。
この方は昭和の手裏剣術の名人で、それまでの手裏剣術を「工夫」し
「一空流手裏剣術」を開きました。
この方が工夫したのは「手裏剣そのもの」でした。
距離によって持ち方や打ち方、手裏剣の種類を変えなければいけなかった「それまでの手裏剣術」に対して、「手裏剣の両端を尖らせる」事で「直打」でも「反転」でも「近距離」でも「中距離」でも「普通に打てば」自然と「両方」になる。という「手裏剣の弱点」を解決したものでした。
上遠野伊豆や黒河内伝五郎でさえ「手裏剣そのもの」を変えるという
「発想」には至らなかった。
白上一空軒の「発想」は昔の名人達の「神技」を超えたのかもしれません。
「技」では「理」までは「超えれない」
ちなみに私は人の身はそもそも「無刀」である。という考えが好きです。
武器を持てば武器にとらわれる、技を持てば技にとらわれる。
なにも持たざれば、なににもとらわれることはない。
ってことだと思います「多分」。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?