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日常で出来る武術の稽古 扉編
今回は日常で出来る稽古の中でも1日一度は出来るであろう、扉の開閉の稽古について書いていきます。
武術での手先の使い方については詳しくは別の記事で書いてますので、最初に読んでみてください。
扉の開閉は、家の中でも部屋やトイレ、玄関の扉などがあり、外に出たら無数に扉を開閉する機会があますし、さらに扉にも押したり引いたり、横に開いたり色々な扉がありますので、慣れてくると様々な身体の使い方の稽古ができます。
扉の開閉は1日に行う行動の中はでかなり多いので、ここの質を上げればかなり日常の稽古の質が上がりますし、稽古出来る回数が多いのでかなりオススメです。
稽古法を説明していきます。
まず1番大事なのは、ドアノブの掴み方です。
ドアノブの形がどのような形でも、手先の力は最小限で掴みます。
障子のような指を引っ掛けるタイプは最初は難しいですが、指先を軽く引っ掛けるだけです。
これが対人になるとドアノブは手首、指を引っ掛けるタイプは服や道着に指を引っ掛ける時に同じ感覚で応用出来ます。
ここで力んでしまっていると全てが無駄になってしまいます。
手先、指先の力を使おうとすると小手先の身体の使い方になってしまうので、まずはここで手先の力を抜いてふわっとした優しい圧で掴むのが大事になってきます。
手先に力が入っていると身体の奥の力が使えなくなってしまうので、これが扉の開閉を稽古にする時の基本になるのです。
基本的には手先の力だけで扉の開閉が出来るぐらい扉は軽く作られているので特に重さが気になることは無いと思いますが、たまに非常階段のような重たい扉を開閉する時に手先に重さを感じると思います。
武術的な身体の使い方で扉を開閉出来るようになると、重たい扉もふわっとした感覚で開閉出来るようになってきます。
詳しい身体の使い方を説明すると文章だとややこしくなってしまうので、意識するべきなのはふわっとやさーしく扉のドアノブを掴み、そのふわっとした圧のまま扉を開閉するのを練習してみてください。
どういうことかというと、最初に優しく掴んでもドアノブを捻ったり上下に動かしたりする時にグッと力んでしまうと、それは通常の身体の使い方になってしまって、小手先の力を使ってしまっています。
手先の力が抜けたまま扉を開閉するということは、手先に力を入れてはいけません。
つまり手先は力を伝える最小限の握り方をして、それをキープしたまま扉を動かすには、手先以外の部分を使って扉を開閉させようとしなければならず、これが稽古になるのです。
簡単に説明すると、通常多くの人が肘の曲げ伸ばしで開閉していますが、手先の力を抜いて肩甲骨を意識して開閉すると普通の軽い扉でしたら、ほとんど重さを感じなくなってきます。
これが肩甲骨よりもさらに奥の部分を使えるようになってくると、重たい扉もより軽く感じるようになってきますし、手先と身体が繋がってくれば、重たくても指2本でも扉を開閉出来るようになります。
左右に開閉するものも、手先の圧は軽いまま、肩甲骨を左右に動かすだけです。
文章だと簡単に思えますが、やってみると意外と自分が普段力んでいることがわかりますので、まずはドアノブを握った際に手先の力を抜いて、軽い圧のままの扉の開閉をするのを意識してみてください!
毎日続けていれば身体の感覚が変わってきます!!