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kaoda
生きるのが不器用な私
私は人の輪を乱す人だ。人に迷惑をかけてしまう。
皆に迷惑をかけないように一人でいよう。
一人で生きられるように
いろんなことができるようになろう。
数年前までの私は
きっとこんなふうに生きていた。
年齢を重ねて
できることが増えていくと
今度は偉そうになっていった。
人を責めるようなキツい言い方をしたり、
いつもグループで行動する人を見ては
「一人で何もできない人たち」だと
心の中で批判していた。
そんな言い方や批判は実は
自分に向けられたものだった。
「一人で何でもできるようにしておかなきゃ」
グループや組織、社会に適合できない自分が
生きていくために必要なことをやらなきゃ
という焦りだった。
「ひとり」循環を作りだしたのは私。
誰かにこうされたから、
誰かにこう言われたから、
そういうものは、きっかけにすぎなくて。
私は一人で生きるしかない。
それは出来事の結果から得た答えではなく
自分の中で勝手に決めたことだった。
ふと、まわりを見回すと
私には支えてくれる家族や友人がいて
私は一人で生きていなかった。
皆がいた。
それに気づいていなかったのは私だけだった。
「生きるのが不器用な私」も
私が作り出した思い込み。
たしかに不器用なところはあるけれど
それは人にも支えてもらいながら
人の不器用なところは私にできることをやりながら
そうやって生きていけばいいんだ。