プロ意識を持ちつつ、サッカーを楽しむ。KONOSU CITY FOOTBALL CLUB副理事の考える好きなことの理想の続け方
美容系クリエイターのプロデュースやキャスティング、企業のSNSやYouTubeのマーケティング支援などを手掛けるbuggy株式会社。
公式noteでは、代表を務める関根(@mu41208)と、buggyに関わるさまざまなゲストが対談する企画を実施しています。
今回のゲストは前回に引き続き、SaaS事業やコンテンツプロダクション事業を手がける株式会社アステルの代表であり、サッカークラブチーム「KONOSU CITY FOOTBALL CLUB」の副理事を務める髙橋悠さん。
今回はサッカーチームを媒体にした地域経済の活性化や、会社経営とサッカーチームの運営を両立できる理由について伺いました。
起業後の大変だった3年間があったからこそ、今があると語る髙橋さん。取材を通じて、「諦めたくない」という強い思いとサッカーへの情熱が伝わってきました。
サッカーチームを媒体にしたまちづくりで地域経済の活性化を
関根:KONOSU CITY FOOTBALL CLUBは、サッカー日本代表や浦和レッズで活躍した永井雄一郎選手が選手兼監督に就任したことを発表していたけど、その経緯は?
髙橋:もともとサッカーチームのYouTubeチャンネルを運用している会社の方とご縁があり、その方が運営するYouTuberサッカーチームの協賛をしていたんです。そのお礼として、YouTuberやプロの選手を招いた子供向けのサッカー大会を開いてくださることになって。その大会に永井さんがお越しいただいたことがきっかけで、繋がりができました。
関根:サッカーチーム立ち上げの理由に地域経済活性を掲げていたけど、実際に地域にまつわる活動はできてる?
髙橋:今は市長への表敬訪問と、駅ビルに選手のパネルを置かせてもらうことが決まっています。あとは、地域内で経済が今まで以上に循環する仕組みを作っていて。
まちのお店の方々に無料でサッカーチームのステッカーをお渡ししていて、店頭に貼ってもらいます。地域の方は【ONE KONOSU】という、個人協賛していただけるメニューをご用意しており、協賛いただいた方にクラブ会員カードをお渡ししています。ステッカーが貼ってあるお店でカードを見せることで、さまざまなサービスが受けられます。クリーニング屋だったらシャツ1枚クリーニング無料とか、塾だったら夏期講習が1,000円引きになるとか。
サッカーチームや応援してくれる人々を軸にしたまちづくりをしたいと考えています。
関根:サッカーに携わりつつ、地域経済も回せてるね。
髙橋:サッカーチームを運営していて改めて感じるのですが、大学生や社会人になってもサッカーをやり続けている人って、すごいと思うんですよね。僕が途中で諦めてしまったサッカーの道を諦めずに進んでいる姿は、かっこいいんですよ。
例えば地域の居酒屋の大将に「最近サッカーどうなんだ」って聞かれたり応援の言葉をかけられたりしたら、プロじゃなかったとしてもサッカーへのやりがいに繋がると思うんです。そういった身近なサポーターを増やしながら、地域のコミュニティを作っていきたいなと思います。
関根:悠のサッカーに対する熱い気持ちの根底には何があるの?
髙橋:“後悔”ですね。たとえKONOSU CITY FCがJリーグに参入できたとしたとしても、自分がプロを諦めてしまった後悔は残ると思います。それでも少しでもその気持ちを消すためにサッカーに携わっています。
僕はサッカーでも勉強でも挫折しているので、ビジネスは絶対に成功させたい。ビジネスではまだ成功はしてないけど失敗もしていないので、会社もサッカーチームも諦めたくないです。
人を巻き込むことは自分のためにも人のためにもなる
髙橋:buggyにはKONOSU CITY FOOTBALL CLUBのオフィシャルパートナーになっていただいているので、本当に関根さんには感謝しています。
関根:buggyは俺がやりたいことに対してメンバーが応援してくれるし、他に地元に貢献できる機会もなかなかないんだよね。俺は地元を出ちゃったから、鴻巣に貢献できるチャンスを作ってくれた悠には感謝してる。
髙橋:関根さんは人を巻き込む力がありますよね。buggyに所属するメンバーもそうですし、僕自身も大学時代に部活に誘ってもらいましたし。
関根:俺はすぐ人を巻き込むね。相手が今やっていることの否定はせず、「こっちの方が良くない?」という提案はする。「これをやらないと死ぬよ」「このままだと不幸になる」といったマイナスなことは言わないけど、俺の提案が最善とも伝えない。
ただ、俺の言葉で動いてくれた人への責任を負う覚悟があるから、一生面倒を見るつもりでいる。悠が大学に入ってきたときも、学校に来なくなることが容易に想像できたから、サークルに誘ったんだよね(笑)。
髙橋:愛が深いですよね。僕はあまり人に対して「こうしたほうがいいんじゃない?」と思わないタイプです。自分に必要だから巻き込む、みたいな。
関根:人のために動くことも、結局自分のためになるからね。反対に、自分のために動いたことが人のためにもなっているし。
起業してつらかった3年間があったからこそ今がある
関根:会社経営とサッカーチームの運営を両立しているのは、本当にすごいと思う。ここまで続けられたのはなぜだと思う?
髙橋:僕は「石の上にも3年」の言葉を信じてるんですよね。起業した26歳から29歳ごろまでは、正直全然稼げなくてつらかったです。アルバイトをしなきゃいけないかもしれないという状況にまで陥って、実際に居酒屋の面接に行ったことも……。結局働き始める前に会社の仕事が増えて、働かずに終わったんですけど。
関根:本当にギリギリだったんだね。
髙橋:その3年続けるしぶとさを持っているからこそ、今があると思っています。会社が3年続いたという事実で褒められることもありましたし、仕事も増えました。
関根:その3年はどうやって耐えたの?
髙橋:サイトやLPの制作を受注しつつ、日々のテレアポや会食で積極的に営業をして仕事を獲得していました。そのとき使っていたキャッチコピーは「猫の手も借りたいほど忙しそうですよね、僕は猫より使えます」。徐々に信頼が溜まって、大きい仕事がもらえるようになっていきました。サイト制作に限らず、依頼があればなんでもやっていましたね。
関根:めちゃくちゃ面白いキャッチコピー(笑)。
それで悠は今後、KONOSU CITY FOOTBALL CLUBをどうしていきたいと考えているの?
髙橋:永井さんに入っていただいたこともあって、ちょうど今がマインドチェンジの時期なんですよね。
選手がこれから着るユニフォームにスポンサーさんの名前が入ったり、良い芝のグラウンドを手配したりできるようになります。試合に勝つことはもちろんですが、周りの方々への感謝の気持ちを忘れないようにしていきたいですね。楽しくサッカーをするだけでなく、プロの立ち振る舞いも強めていきたいなと。
関根:いいね。これからもオフィシャルパートナーとして応援してます!
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今回は、髙橋さんが手がけるサッカーチームを媒体にしたまちづくりについて伺いました。
髙橋さんの事業に取り組む姿勢には、絶対に諦めないという強い気持ちがあり、胸を打たれた方も多いはず。また、今後のKONOSU CITY FOOTBALL CLUBの活躍にも期待が高まります。
次回はどの人とどんな話が繰り広げられるのでしょうか。ぜひお楽しみに!
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<撮影協力>
今回の撮影は渋谷にある、昼間はカフェ、夜はBARとして営業する「Beans Garage Coffee」にご協力いただきました。
<ふたり広報:取材・多葉田愛/執筆・伊藤美咲/編集・えるも/写真・琴>
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