テレビ番組ADとCM制作PMを経てbuggyへ。ディレクター 山下が語るそれぞれの映像業界
美容系クリエイターのプロデュースやキャスティング、企業のSNSやYouTubeのマーケティング支援などを手掛けるbuggy株式会社。代表を務める関根(@mu41208)と、buggyに関わるさまざまなメンバーが対談する本企画。
今回のゲストは、buggy株式会社でYouTubeディレクター兼ショートコンテンツディレクターとして働く山下孔士(やました こうし)。
テレビ番組のADとCM制作のPMを経験したのち、2022年の7月にbuggyに入社したメンバーです。
映像業界を渡り歩き、さまざまなジャンルの映像制作を経験してきた山下だからこそわかるそれぞれの現場の違いや、buggyに辿り着くまでの経歴を話してもらいました。
テレビ好きが高じてテレビ番組のADの道へ
関根:まずは山下のこれまでの経歴を教えてもらえるかな?
山下:僕は富山県で生まれて育ちました。映像関係の仕事に携わることを考え始めたのは、高校3年生のとき。将来はテレビカメラマンになりたいとなんとなく思っていましたが、とりあえず4年生大学は卒業しておこうと前橋工科大学に入学しました。
関根:学部は?
山下:工学部システム生体工学科で、プログラミングや解剖学など幅広く学ぶ学科でした。ただ、勉強するなかで「自分の将来これでいいのか?」と違和感を抱いたのと、映像制作に興味が湧いたことをきっかけに、大学3年生のタイミングで明治学院大学の文学部芸術学科映像専攻に編入して上京しました。
関根:思い切ったね。そこは何を学ぶ学科なの?
山下:文学部なので、映像の技術的なことよりは映画の歴史などをメインで学ぶ学科です。あとはアルバイトで結婚式のエンドロール動画の撮影も少し行なっていました。
関根:学生時代から映像に携わっていたんだ。
山下:昔からテレビやエンタメが好きなので、何かしらの映像に携わりたいと思っていたんです。ニコニコ生放送やLINE LIVEといった配信技術のアルバイトもしていました。
関根:卒業後も映像関係に進んだんだよね。
山下:はい。就活はテレビ制作会社に絞って、テレビ番組のAD(アシスタントディレクター)たちが所属する株式会社Goingに入社しました。
関根:有名な制作会社だよね。
山下:そうですね。最初はバラエティ番組配属になり、毎日テレビ局に出社していました。1年目は映像編集のサポートや印刷、買い出し、会議準備といった雑用全般を担当します。
半年後に深夜番組に異動になり、特番も任されるようになりました。その後、入社から1年経ったタイミングで映像制作会社のエルロイに転職します。
“かっこいい映像”を作るべくCM制作会社へ転職
関根:ADからエルロイへの転職を考えた理由は?
山下:ADとして1年くらい働いたことでテレビ番組制作の流れが掴めたのと、バラエティのような面白い映像だけでなく、かっこいい映像やCMにも興味を抱くようになったのがきっかけです。
関根:なるほどね。エルロイはどんな映像制作をする会社で、山下はどんなポジションだったの?
山下:エルロイは主にCMを制作する会社です。テレビCMが3割、WEBのCMが7割くらいの割合でした。最初はPM(プロダクションマネージャー)のサポートをするPA(プロダクションアシスタント)として、制作進行を行なっていました。
関根:同じ映像業界だけど、テレビ番組のADとCM制作のPAに違いはあった?
山下:ADは基本的に担当番組だけに集中できるのですが、CMは複数案件を並行して進行させることが多くて常にマルチタスクでした。
あとCMはクライアントワークなので、いろんな人とやりとりするようになったことが大きな違いだと思います。撮影現場は映画やドラマのような雰囲気があって面白かったです。
関根:当時はどんなときに仕事のやりがいを感じていた?
山下:映像という好きなものに携わりながら、自分のバリューを発揮できているときにやりがいを感じていました。これはエルロイ時代だけでなく、AD時代や今でも通じることですね。たまに「こんなに楽しく働いているのにお金までもらえるんだ」という感覚になります(笑)。
関根:いいね。エルロイ入社後はどんなキャリアを築いたの?
山下:PAを1年くらい経験したあとPMに昇格して、自分がメインで案件を担当するようになります。さらにその1年後、グループ会社のRECOの立ち上げメンバーに誘われて、RECOのPMとして1年間働いていました。
映像制作の現場を学ぶためにbuggyにジョイン
関根:RECOで働いた後にWantedly経由でbuggyに入社してくれたわけだけど、2回目の転職をしようと思ったきっかけは何だったの?
山下:CMのPMとしてのキャリアを積んでいけば、いずれプロデューサーになれる可能性があったと思います。でも僕はプロデューサーを目指しているわけではなかったので、将来どうしたいんだろうって、考えるタイミングだったんですよね。
関根:俺はプロデューサーみたいな上流のポジションになりたいタイプだけど、山下はどんどん上を目指したいと思うのではなく、映像という好きなものに携われていることで、ある程度の幸福度が満たされるタイプなのかなと思う。
山下:そうかもしれないです。ただ僕はCM制作を通じて、テレビディレクターへの憧れがあるんだと気づいたんですよね。ディレクターはカメラも回すし、編集もするし、現場のディレクションもするし。それはプロデューサーにはできない仕事です。
関根:プロデューサーはキャスティングや予算管理が仕事だもんね。山下がbuggyの面接のときに「プロデューサー寄りの仕事ではなく、YouTubeなどの小回りがきく新しいメディアでもっと現場仕事を学びたい」って言ってたのを思い出した。
山下:言いましたね(笑)。
関根:今の時代は、YouTubeやTikTokでも「このアカウントは俺が伸ばした」って言えたら、10代でも20代でもスターになれる。山下は大手のテレビ制作会社やCM制作も経験したうえで、buggyという新しい環境に来た今、どこまでモチベーションを保てるかが大事。
たとえやっていることが同じでも、自己満足で終わるか、圧倒的な実績を出して目立つかで自分の存在感が変わるよ。YouTubeやTikTokのディレクターの席はまだまだ余っているし。
山下:入社前、関根さんとお話したときに「YouTubeのディレクターで結果を残せば、ディレクターという裏方でも有名になれるよ」と言われたのをすごく覚えています。結果を残せるように頑張ります!
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今回は8ヶ月前にbuggyに入社した山下に、これまでの経歴や映像業界での経験について語ってもらいました。
映像と一口に言っても、テレビ番組やCM制作、YouTubeでやることや仕事環境は大きく変わります。また、山下が“映像好き”であることがわかる対談だったと思います。
次回も引き続き山下が登場。山下の担当業務内容や、関根が期待していることなどを話してもらいました。ぜひお楽しみに!
<撮影協力>
今回の撮影は渋谷駅より徒歩6分の所にあるたまごサンドとコーヒーが美味しいお店「Beans Garage Coffee」にご協力いただきました。
<ふたり広報:取材・多葉田愛/執筆・伊藤美咲/編集・えるも/写真・琴>
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