作品を出す恥ずかしさを突破するには“努力”しかない。JOYくんとbuggy代表 関根が語る、クリエイターとして大切なマインド
「“恥ずかしさ”を突破するためには、ひたすら努力を重ねるしかない」
夢を語るJOYくんとの対談で、関根からこぼれた一言。厳しい世界を見てきた彼らが語る、クリエイターに必要なマインドとは――。
今回は、前回に引き続き表現者や動画クリエイターとして活動するJOYくんが登場。お笑いの大会で準優勝を残した芸人時代のことや、今後の展望について語ってもらいました。
対談を通じて、養成所を出ても事務所に所属するのは難しいというシビアな現実も明らかに。また、クリエイターとして活動する上で大切なマインドも関根から教えてもらいました。
本企画は、クリエイターのプロデュースなどを手掛けるbuggy株式会社の代表を務める関根(@mu41208)と、buggyに関わるさまざまなメンバーが対談。現役で活躍する人たちにプロデュース術や仕事にかける想いをお聞きします。
お笑いの世界に飛び込んだJOYくんが直面した現実
関根:JOYくんは元々お笑い芸人をしていたけど、当時一番盛り上がった瞬間はどんな感じだった?
JOYくん:高校生のときに、『ハイスクールマンザイ』という高校生だけが参加できるお笑いの大会があって。それの茨城大会に出たのが最初の舞台だったんですけど、土浦のイオンが揺れるくらいウケましたね。
関根:へえ!お客さんは何人くらいいたの?
JOYくん:2階席も3階席も満席だったので、かなりの人数がいたと思います。その光景が忘れられないんですよね。
関根:その後のお笑いでは、その最初の舞台を越えられなかったんだね(笑)。その大会は勝ったの?
JOYくん:準優勝でした。MCがフルーツポンチさんだったんですけど、帰り際に村上さんが「俺はお前らが優勝だと思ったよ」と言ってくれて。その言葉も忘れられないですね…。
関根:そのときはコンビを組んでたの?
JOYくん:自分の周りで一番面白かった、僕のいとことコンビを組んでいました。彼は同い年だけど留年していたので、留年をひたすらいじるネタをやっていました(笑)。
関根:そもそもお笑い芸人を目指そうと思ったきっかけは?
JOYくん:僕はタレントのJOYさんに似てるからJOYくんって呼ばれてるんですけど、人生で最初に「似てる」と言われたのはチュートリアルの徳井さんだったんですよ。僕が小学生くらいのときに、徳井さんがヨギータというキャラのピンネタをやっていて、それに似てると言われていたんです。
それが嬉しくて徳井さんのこともどんどん好きになって、真似したらクラスのみんなも笑ってくれたのがすごく嬉しかったんですよね。クラスの帰りの会のときに、僕がネタを披露する時間が用意されていました。
関根:それはすごいね。高校生の頃にコンビを組んでいたいとこは、一緒にお笑いの養成所には入らなかったの?
JOYくん:芸人をやるなら、いとこと組みたかったのと彼が留年していたこともあって、高校卒業後は一旦就職しました。彼の卒業を1年待ってから一緒に上京しようと考えていたのですが、彼は卒業しても上京する覚悟が決まらなくて「待ってほしい」と言われて。
それが何年も続いたので、「たぶん彼は養成所には行かないな」と。その頃、僕も21歳になっていたので「今行かないともう行けないかも」と思って、1人で上京することにしました。
JOYくん:上京して養成所に通っていたときは定期的にライブがあって、家族や友達が来てくれていました。上京前、家族は芸人をやることに反対していましたが、上京後は応援してくれたんですよね。
関根:JOYくんは最終試験に合格できずお笑い芸人として事務所に所属できなかったって言ってたけど、何人くらい合格できるものなの?
JOYくん:同期が150人くらいいて、所属できるのが10組いないくらい。
関根:なるほどね、厳しい世界だね。
動画のスキルを活かして「今の自分だからできる表現」をしたい
関根:JOYくんは表舞台に出ることもできるし、裏方として作家や撮影、動画編集もできる。クリエイターとしてのスキルが強いから、動画編集だけではなく、企画から入ったり色々やってほしいなと思う。今後やりたいことは決まっているの?
JOYくん:まずひとつは自分の表現ができる場を持ちたいです。YouTubeやTikTokに今までの経験を詰め込んで、今の自分だからできる表現ができたらいいなと思っています。
関根:それはJOYくんも演者として出るの?
JOYくん:僕は出ても出なくても良いと思っています。どんな形であれ、自分が0から作ったものを出せたらいいなと。関根さんはいろんなものを手がけているので、かっこいいなと思ってます。
関根:自分ではまだまだだと思うこともあるけどね。でも自分がイケてないと思う気持ちや、「これは世に出せない」という感覚があるうちは、その恥ずかしさを突破するために努力することが大事。
あとは、プレゼンでもプロダクトのリリースでも何でもいいんだけど、生死を左右するような戦いができているか。クリエイターは1本の動画に「バズるかバズらないか」の勝負がかかっていると思うけど、そこにドキドキできているかが大事だし、常にその緊張感は持っていたいよね。
他にやりたいことは?
JOYくん:動画制作スキルを活かした地方創生がしたいです。エンタメと地元である茨城県の魅力を組み合わせて、何か形にできたらいいなと思っています。
関根:地方創生に携わるなら、まずは地元からやったほうがいいと思う。例えば埼玉出身の俺が茨城のことをアピールしても、茨城出身の人の熱量にはなかなか敵わない。それに地元の魅力を発信することが、結果的に日本の地方創生にも繋がるから。
だから地方創生に関心があるなら、自分と繋がりのある地域から始めることをおすすめしてるんだよね。そのためのツールとして動画はすごく需要があるから、良いスキルを持ってると思う。
JOY:ありがとうございます。がんばります!
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今回は表現者・動画クリエイターとして活躍するJOYくんに、芸人時代のことや、今後の展望について語ってもらいました。
さまざまな表現方法を用いて、エンタメが好きな気持ちや見た人を楽しませたいという気持ちが伝わってきました。
次回はどの人とどんな話が繰り広げられるのでしょうか。ぜひお楽しみに!
<撮影協力>
今回の撮影は隠れ家カフェで本格コーヒーを楽しめるお店「Beans Garage Coffee」にご協力いただきました。
<ふたり広報:取材・多葉田愛/執筆・伊藤美咲/編集・えるも/写真・琴>
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