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2023少年部稽古納め

 今年は体調が万全ではなく(上半期はかなりぐずぐずだった)組手は、終わり近くになってようやく、こども達の相手が出来た。今年は帰省してから一番本を読んだ年だった。順位は決められないが「成瀬は天下を取りに行く」「木挽町のあだ討ち」「ラウリ·クースクを探して」「ちぎれた鎖と光の切れ端」「幽玄F」「それは誠」他にもいい作品がたくさんあった。


2023少年部稽古納め内容


参加者:かんな、あきと
稽古内容
①準備運動
②打撃エクササイズ
③ミット打ち
④組手
⑤補強
⑥基本

 2023年稽古納め。先週に比べると少しだけ寒さは和らいだ印象。こども達は冬休みに突入しているが、今年最後の稽古に頑張って取り組んでいた。いつも思うが、稽古は休憩らしい休憩をとらずにやっている。毎回1時間30分以上運動をしている。私の感覚からすると部活動に近い。改めて思うのは、稽古に取り組んでいる子は上手くなっているということ。こつこつ続けることが一番。近道はないのだ。あきとは、膝を柔らかく使った蹴りを出せる。怪我が無いように、無理をせず、しなやかに運動に取り組んでください。
みなさん、今年も一年おつかれさま。よく頑張りました。良い年を迎えてください。

今年をふりかえって

少年部の今年の1年を振り返ると、まあまあ色々あった。特に試合ということを考えさせられる年だったと思う。試合に出ても出なくてもどちらでもいいが、試合に出ることで得るものは多い。試合の結果は大切だろうが、試合のための準備、出た後の反省を活かした稽古への取り組みが大切だと思う。自分の得意なこと、出来ることだけをぶつけるよりも、出来ない事を出来るようにすると、更にいいと思う。自分は現在何が出来て、何が出来ないのか?普段使っている技は通用するのか?自分を試すために試合に出るのはいいことだ。試合に出た人が経験を道場に持ち込む。道場で共有して、経験を稽古に活かす。いい流れだ。ただ、試合に依存はしたくない。
誰もが試合に出れる(出たい)訳ではないだろう。だが、試合に関して、元K会のK氏が「男なら一年に一度くらい、◯玉が縮み上がるような気持ちを味わいたい」と言っていたのも頷ける。「男なら」ではなく「空手をやっている人間なら」に言い直せば今の時代にも生きる言葉ではないか?
試合会場に上がってしまえば、一人になる。試合中はセコンドも声をかけてくれるが、同じルールの中、よーイドンで、一対一の勝負をしないといけない。ここが個人競技の醍醐味であると思うところだが、試合に挑むのは一人では出来ない。ミットを持ってくれる人、スパーの相手をしてくれる人、会場に送ってくれる人、食事を作ってくれる人、洗濯をしてくれる人、多くの人に支えられて試合に挑める。自身こうしたことがわかったのは社会人になってから。社会人になったら仕事の都合や段取りも考えなくてはならない。練習で追い込んで熱を出すことや、怪我をすることもあるかもしれない。選手としての現役生活を終えて初めて、周りの人に支えられていたことがわかった。やっと、気付けた。
こどもにそこまでは求めない。学校に加えて、習い事(?)として頑張っているのに、酷な話だろう。選手は、特にこどもはその時にしたいこと、やれることをひたむきにやればいいのだと思う。ただ指導者はそうはいかないだろう。自分に出来ているか?その気持ちを持って挑めているのか?今年は勉強になった一年だった。


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