片麻痺になった後の「姿勢」の問題
「脳梗塞・脳出血の後遺症」を専門に活動してます中市です。
今回のテーマは ¨片麻痺になった後の「姿勢」¨ についてご紹介します。
・手足の麻痺を少しでも回復させたい方
・バランスがとりずらくて悩んでいる方
・立ち上がりが大変な方
にオススメの内容です❗️
🌟🌟 このブログを読んでいただくことで… 🌟🌟
✅ 片麻痺の回復を妨げるポイントがわかる!
✅ 片麻痺になった後、「バランス」が悪くなる理由がわかる!
✅ 片麻痺になった後、「立ち上がり」が難しくなる理由がわかる!
といったことを知ることができます、それでは行きましょう✨✨
1️⃣ 片麻痺=〇〇+△△!?
まずは皆さんにクイズです。僕は片麻痺という症状をこんなふうに考えています。
¨「片麻痺=〇〇+△△」¨
さて〇〇と△△に入る言葉はなんでしょう?
一つは「手足の麻痺」です。
脳卒中は脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破けたり(脳出血)することを言います。
脳の細胞が傷ついたり、壊れたりすることで手足の麻痺が起こります。
ではもう一つは何でしょうか?
答えは「姿勢」です。
「脳梗塞になってからだんだん姿勢が悪くなってきた。」
「手足の力が入らなくて不安定なんだよね。」
そんなこと感じたことはありませんか?
多くの方は、
「麻痺があるから姿勢が悪くなったんだ」
と感じているかと思います。
ですが、
そもそも、
麻痺とは関係なく、
姿勢に関わる筋肉自体が、
脳の損傷による影響を受けて働きにくくなっています。(図1)
そのため手足の麻痺が軽くても、
姿勢の問題が強すぎて動けない方や、手足の麻痺が重症に感じすぎている方がいます。
2️⃣ 姿勢の問題はどこにでる!?
手足の麻痺に良い意味でも悪い意味でも影響を与える姿勢の問題ですが、
いったい、どこに出てくると思いますか?
例えば、
右の脳梗塞になると左手足の麻痺が起こります。これは多くの方が知っていることですね。
では、姿勢の問題はどこに出てくるでしょう。
答えは、
「右のお腹周りの力が出にくくなってしまう」
ということが起こります。
これが脳卒中の後遺症の特徴です。
麻痺した側と反対側に姿勢の問題が起こります。(図2)
お腹周りの力が弱くなると姿勢が悪くなるだけではなく、
麻痺した手足の力が出にくくなったり、こわばりが増えたりします。
不安定な姿勢のままで麻痺した手足を動かそうと思ってもうまくいかなかったり、
逆にこわばりが強まったりするという事態を招きます。
3️⃣ 姿勢が悪いと手足の力が出にくくなる!?
姿勢が悪いとなぜ手足の力が出にくくなるのでしょうか?
例として「立ち上がり」動作から考えていきましょう。
まずは、
健常者の立ち上がりです。【図3-1】
次に、
左手足が麻痺して固まっている想定で立ち上がってもらいました。【図3-2】
通常の立ち上がりと比べると、
立ち上がりにくさは多少あるかもしれません。
しかし、バランスを崩すような状況にはならないことがわかります。
最後に、
左手足の麻痺と、右のお腹周りが働かないという想定で立ち上がってもらいました。【図3-3】
すると、
急に立ち上がりが難しくなってしまいます。
実際の場面では立ち上がろうと思っても、うまくいかず何回も立ち損ねる場面が見られました。
この様子は片麻痺を患った方がリハビリ場面でよく遭遇する状況と非常に似ています。
つまり、
「姿勢の問題は麻痺した手足の働きをさまたげてしまう」
ということです。
これでは、 「麻痺を回復しよう!」 と脳が頑張ったとしても上手く行きません。
誤解していただきたくないことは、
手足の麻痺が決してバランスに影響しないわけではありません。
しかし、
仮に片側の手足が動けない状況になったからといって、
立ち上がれないほどバランスが悪くなる状況にはならないということです。
むしろ、
片麻痺っぽさを出しているのはお腹周りの弱さにあるのではないでしょうか?
今回のお話は以上となります。
片麻痺になった後、気づかないうちにお体に悪さしていることが読んでくれた方に伝われば幸いです。
次回は…
『理想的な姿勢』とは?
です!!
「鏡を見ながら良い姿勢を意識しても、すぐに元に戻ってしまう💦」
「意識して動こうとすると、力みやこわばりが出てしまう💦」
ということに悩んでませんか? そんな方にオススメです!!
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