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魂からのことばを発する

お母さんの魔法の言葉

幼少期の頃、つまづいてこけて膝を擦りむいたり、
お腹が痛くてシクシク泣いた時、
お母さんがこんな言葉をかけながら
痛い所を優しく摩ってくれませんでしたか?

「いたいのいたいのとんでいけ」

すると、本当に痛みがどこか飛んで行ったかのように
心が安らかになります。

正に魔法の言葉ですね‼︎

幸せの言葉を身に付ける

親というものは我が子の為なら
我が身を犠牲にしてまでも守るものです。

「いたいのいたいのとんでいけ」は

愛する我が子の痛みを
どうににか取り除きたいという
願いからの行いです。

この言葉を発する事により、
痛みは本当にどこかへ飛んで行ってします。

日本古来から言葉には魂が宿るといいます。

これを言靈ことだま)といいます。

発した言葉は良くも悪くも叶ってしまうので、
神前で奏上する祝詞は、一言一句間違えてはならないし、
結婚式などの慶事には、「切る」などの不吉な言葉は禁句とされています。

また、インドのサンスクリット語の呪文「マントラ」は、
神々を讃える言葉を唱えます。

日本ではこれを「真言」と言い、
ご真言は和訳する事が出来るけれども
密教ではサンスクリット語のままお唱えします。

「南無阿弥陀仏」は、
言靈と真言を合わせた言葉と言えるでしょう。

祈りを合わせた言葉は、全てマントラとなるのかもしれませんね。

ですので、普段からの言葉使いは
自らの幸せの為にも、
とても氣を付けなければならないものであります。

「いたいのいたいのとんでいけ」の力の正体

痛みが飛んで行く
「いたいのいたいのとんでいけ」

これには三つの作用が働いています。

一つは優しく摩る

一つは優しい言葉掛け

一つは痛みが飛んで行くようにとの願い

密教で言うと、これは「三密」の修行です。
身密   手に印を結び(行動)
口密   口に真言を唱え(発声)
意密   心に仏を想う(観想)

これを三密加持といいます。

三密を加持する事により、
仏と一体となり、また仏の様な行いを
実践していく事を修行する事になります。

病氣や怪我を治してくれる仏様がいます。

「薬師如来」という仏様で、何でも治す「薬壺」を持っています。

アーユルヴェーダでも薬の神、「ダンヴァンタリ」という神がおり、
薬師如来と同様、薬の壺を持っています。


このあたりは詳しくまた綴りますね。

お母さんは正に「薬師如来」となり、
痛みを吹き飛ばしているのでしょう。

さて、修行というと難しいように思えますが、
僕は次のようにお話ししています。

ご飯を食べる時、手を合わせて「いただきます」と言いますね。
これこそ三密の修行と同じです。
手を合わせる事が身密、
「いただきます」と言う事が口密、
食材の命、生産者、料理を作ってくれた人がいて、
今、自分が食べる事が出来る事に感謝する事が意密です。
行動と言葉と思いが三つ揃う事こそが、三密の修行です。

しかしながら、中々感謝の意密まで届かないのが現状ではないでしょうか。

人にお礼を言う「ありがとう」もそうですね。
形式だけで、心がこもっていない「ありがとう」は、
バレバレどころか、逆に不快な思いまでさせてしまいます。
お氣をつけ下さいね。

三密と聞くと、現在は政府が提唱する
「三密を避ける」とイメージされがちですが、
密教の修行の「三密」を意識して生活してもらえると
心から人に尽力する事が出来て、
自分自身も満たす事が出来ます‼︎

もちろん、三密はなるべく避けなければなりませんが、

「三密避けるより、三密加持」

あなたも早速、実践してみて下さいね( ^ω^ )

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