【2021総括】死にかけた(物理)1年
「年を取ると言語化しなかった思考は消えていく」みたいなツイートを目にしたので、今年の振り返りと2022年の目標を雑に投げておく。
2021年は(生命的に)とにかく死にかけた1年だった。
それに伴い失ったものも多かったが、物事は表裏一体、手に入れたものも多かった。なので「失ったもの→手に入れたもの→来年の目標」という流れで今年1年を振り返る。
1.失ったもの①コロナ罹患による体力と筋力の低下
詳しくは↓の記事を参照されたいが、僕は8月にコロナに罹患し、運悪く中等症まで悪化した。一時はワンチャン死ぬかもみたいなことを主治医に言われた。
回復後に会った友人からは「味覚障害とか嗅覚障害とか残ってない?大丈夫?」と言われるが、実は味覚嗅覚はいたって正常で、むしろ後遺症としては体力と筋力低下に悩まされている。
感覚的に言うと、任意の1日を8:00に起きて10:00-17:00で活動したとすると、健康な人が6:00に起きて8:00-23:00でフル稼働したくらいの疲労感に襲われるようになってしまった。あとは、自宅から最寄駅(徒歩6分)までを電車に乗り遅れそうだからといってダッシュしてしまうと、それだけでもう尋常じゃないくらい息切れするとか。
また、体型に関してもヒョロくなった。自分で言うのもなんだが、コロナに罹患する以前は陰キャなりにも筋トレを頑張っていたのでかなりしっかり筋肉が付いていた。コロナ罹患によりその全てが水の泡になった。
2.失ったもの②女性に拉致監禁され恋愛偏差値が落ちた
何を言ってるのかわからないと思うが自分でも何を言ってるかわからない。
この件に関してはそれだけで記事1本書けるし、飲み会のネタとして15分は会話を続けることが出来るが、ここでは「今年の1月に1歳年上のOLの自宅に監禁され、暴行(と遠回しに殺すことを示唆する脅迫)を受け、その人のマンションの壁面の排水管を猿みたいによじよじ下りて奇跡的に逃亡、その後僕は人生で初めて警察に被害届を出した」とだけ言っておく。誰だって異性に恨まれる経験はあると思うが、ここまでされた人は中々いないのではと思う。普通に死を覚悟した。
僕は元々陰キャのくせに恋愛とかそういうのには能動的なほうだったのだが、これが結構トラウマになってしまって、夏あたりまで女子自体を敬遠するようになってしまった。(学生時代から仲の良かった女友達とかとは普通に遊んでた)
で、ここ数カ月やっと「そろそろ彼女ほしいなあ」という感情が復活してきたものの、そういうのから離れすぎて「女子とどうやって話せばいいんだっけ…」「彼女ってどうやったらできるんだっけ…」などと男子中学生並に頭を抱えている。
もっと言うなら、超チョロくなった。昔は、思わせぶりな言動をしてくる女子やあざとい言動をしてくる女子に対しては冷静に「この子媚びてんなぁ」と客観視できていたのに、今ではそういうことされると「アッ可愛い…」「アッ好きになりそう…」などと思ってしまう始末。
こうして元々低かった僕の恋愛偏差値は地の底まで落ちた。
3.失ったもの③母方の祖母が他界し肉親を失った
急に真面目な話で申し訳ない。これは誰しもが通る道で、取り立てて騒ぐことでもないのかもしれないけれど、母方の祖母が夏に亡くなった。祖父が2019年秋に亡くなっていたから、祖母は夫の後を追う形で2年弱の時間差で亡くなったことになる。その2年間祖母は毎日のように「寂しい。じじに会いたい」と漏らしていた。
僕は、肉親を失うことを『何があっても自分の絶対的な味方でいてくれる人が1人この世からいなくなること』だと思っている。(もちろん複雑な家庭事情がある場合はさておき。)
だから、祖母が亡くなって、自分の心の土台を支えていた支柱が減ってしまった感じがした。人が結婚願望を持つのも、その支柱を求めてるからなのかもと思ったりもした。
幸いなことに後悔は無い。祖母にもっと会っておけばよかったとか、そういうのは無い。祖母が亡くなったの自体は今夏だが、祖母が入院している病室には(緊急事態宣言などの影響で)立ち入りを許可されていなかった。だから、実は最後に祖母に会ったのは2020年の春とかになる。その時、僕は祖母とカラオケに行った。
祖母は常々「〇〇(僕の名前)といつかカラオケに行きたい」と口にしていた。だから、その願いを叶えてあげられて良かった。僕は祖母と歌を歌いながら「今日が最後の日になるかもしれないな」と薄々勘付いていたし、それで後悔は無いとその時から思えていた。
おばあちゃんとの最後のカラオケで印象的だったことが2つある。1つは、もう相当身体が弱っていたおばあちゃんが、そのカラオケの最中だけはすっごく楽しそうにはしゃいでいたこと。もう1つは、僕が歌ったある曲を聴いて涙ぐみながら「これ良い曲だねえ…」と感動してくれたこと。
その曲の歌詞には、こうあった。
やがて来る別れを子供みたいに怖がる僕たちは
幸せもんじゃないかって思うんだ
誰かを想い淋しくなること それほど人を好きになれること
会いたい人がいるということ それがもう 逢えない人だとしても
おばあちゃん、26年間いっぱい可愛がってくれてありがとう。修士論文を書き上げたらお墓参りに行きます。
4.手に入れたもの①望んだキャリア
しょうもなさそうなものから大切なものまで色々失ってきた2021年だったが、収穫も大きかった。
そのひとつがキャリア。↓のような就職活動を経て、最終的に、すごく行きたいと思える企業で、かつ数年前から目指していた職種に内定を頂くことができた。
シンプルに第一志望に受かったという感じなので、これは凄く嬉しいことだった。
僕が大学院で学生生活を謳歌している間にも、同年代の皆はコツコツとキャリアを積み上げている。それに対して焦りが無いと言えば嘘になるけど、卒業の時期は固定されているのだから焦ったってしょうがない。それよりも、来春からの仕事へのワクワクを膨らませて、新しい環境でズッコケないようにしっかりと社会復帰の準備をしておくことが大切で、残り数か月の学生生活を充実させようと思う。
5.手に入れたもの②毎日を大切に過ごす意識
何といっても今年は死にかけた(物理)1年だったので、今自分が健康に過ごせていることに心の底から感謝している。
特にコロナから回復した後は、1日1日を大切に生きようという意識がごくごく自然に芽生えてきた。それは決して「遊ばない」とか「ダラダラしない」とかいう意味ではなくて、遊ぶにしても「今日は遊べてありがたいなあ」とか、ダラダラするにしても「このダラダラを満喫出来て今日は有意義だなあ」とかそういうことをすごく考えるようになった。学業に励んでいる日は言わずもがな。
後遺症で体力が落ちたのも効いているかもしれない。自分の動ける時間が有限であることを痛いほど実感したから、自分が活動できる時間は自分の納得できる時間の使い方をしたいと考えるようになった。(だから興味ない人からの誘いとか連絡には塩対応するようになっちゃったかもしれない)
6.2022年の目標
以上を踏まえて、2022年の目標は下記3(+1)つ。
第一に、仕事。このMBAでの2年間が単なる人生の寄り道で終わるか、今後のキャリアが飛び跳ねるための下積みになるかは、来年以降の仕事の頑張りで決まってくる。2年間無職だったぶん、きっと僕は人よりたくさん頑張らなきゃいけない。もはや後輩すら自分よりキャリアを積んでいるわけだから、謙虚に、時には年下からも学べるものは盗んで、なるべく高い加速度で成長していきたい。業務外でもちゃんと自己研鑽していこうな。
第二に、体力づくり。仕事を頑張るにはそもそも体力がいければいけないが、先述の通り僕はコロナの後遺症でその体力がえらいことになっている。だから、(特に仕事が始まるまでの1~3月は)筋トレ等運動習慣を復活させ、少しでもコロナ罹患以前の体力水準に近づけるように身体を鍛えたい。
第三に、見た目づくり。これは体力づくりのついでだが、食事制限・スキンケア等通じて見た目ももうちょいまともにしていきたい。なぜかというと、元々僕は不細工だったが、特に最近不細工になった気がする。年齢劣化か?????あと、今までの人生でファッションに興味を抱かなさすぎたので、少しは服に興味を持ちたい。
最後に、恋愛に能動的になること。これは本当にオマケだけど、こうでも挙げておかないと、永遠に彼女が出来ない気がする。最後に彼女がいたのが1年10カ月前くらいで、この2年弱で確信したことがある。彼女が長いこと居ないことの弊害の一つは、「彼女がいない日々に慣れ切ってしまう」ことだと思う。別れた直後は次の恋人いつできるかなとか意識するんだけど、いつの間にか「彼女いなくても毎日楽しいし、彼女いない日常が普通じゃね」となってしまっている。それは全然良いことなのだけど、そうすると本当に何も行動起こさなくなってしまうという・・・。
こんな感じで、来年の抱負自体は至極ありきたりなものになってしまったが、2021年をそれなりに総括できたのではと思う。それと当たり前すぎて書かなかったが、大学院での学業(と遊びの)日々は、すっごく楽しかった。
ここまで読んでくれた人がいるかはわからないけど、皆様良いお年を。
ぶち