これから”旅のサブスク®「HafH」”を旅立つ私が考えたこと。
旅のサブスク®「HafH」を運営するKabuK Styleの田渕です。ちょっとしたきっかけにより、私もNoteへの筆を進めることとなりました。
HafHというサービスは毎月一定額を課金してHafHコインを積み立て、ふらっと旅にいくものですが、このNoteでは詳細についてはあまり触れません。サービスの特徴などは、こちらなどを見ていただけると助かります。
二つの旅出
さて、いきなりにはなりますが、タイトルからお察しの通り、二つの旅出があります。
HafHが旅にでます
HafHの会員数が10万人という節目を超え、新規会員の登録を一旦中断し、サービス・プロダクトの開発に専念します(詳細はこちら)。新規会員獲得はビジネスの成長という意味では生命線ですが、一方で、多大なリソースが必要なのも事実。この「やらない」決断をしなければ今後の更なる期待や成長に応えら得るサービスになりません。4月末までで先着3000名(初月50%OFF)なので、興味あると思った方は以下から登録いただくと、100コイン(約3300円分)が追加で付与されるので、是非。既にあと2300名のようです。
私もHafHから旅出ます
つまるところの退職です。KabuK Styleでは、2022年3月に正式にジョインし、2022年11月からは執行役員という立場も担い、プロダクト開発、営業、戦略策定や組織形成など様々なエリアに携わってきました。
「おいおい、これからという時に辞めるのかよ、何様だ」と思うかもしれません。そうです、何様でもありません。ただし、ここ1年で自分の中での価値観、考え方がガラリと変わり、この2024年4月末で去る決意をしました。
私がHafHを通じて伝えたかったこと
少し私が去る決意をした背景を話す前に、このサービスを通した想いが二つあります。ユーザー様向けとパートナー様向けです。個人の見解を書きます。
ユーザー様向けには「旅というものはより気軽に、思いつくままにしませんか」ということです。実はサブスクをすることによって大きく消費者行動は変わります。それは先に支払いをしていることで、「コインが貯まったからちょっと泊まりにいこう」という考えなどに変えてくれます。NETFLIXをサブスクしている人は以前よりも、随分と映像コンテンツを見ることに容易に気づくはずです。
実際、この私もHafHを使う前は、宿泊しない、または、泊まる時はなるべく安いホテルに泊まろうという、考えしかもってませんでした。しかし、2023年はHafHで22泊もし、様々な宿泊施設のホスピタリティに触れ、今まで以上に旅に出ることの楽しさを知りました。
「ふらっと旅をする」を実現するために、多くのことが必要で、価格戦略やVIP特典など話だしたらキリがありません。VIP特典などは、ただの割引のように思えますが、実はこれは早期から積み立てて後々使えば、積み立てた分でお得に泊まれる、つまり割引分だけ利息のような形でお得に宿泊できるような設計にしています(今時の金融教育に近いナニカ)。これはサブスクという概念だからこそ、よりパワフルに機能するプログラムなのです。私自身も今までは予約する時にお金かかるから行かない方が得か、とか考えていましたが、つまりこれです。
では、パートナー様向け(主に宿泊施設様や旅行事業者様)はというと、「一緒に旅というものを盛り上げていきませんか」という提案です。上記のユーザー様の行動が変わった結果、何が起きるかと言うと、この旅行市場に需要が”純増”したことになります。旅行市場や他の市場でも、あらゆる競合が限られたマーケットのパイを食い合うだけではただの消耗戦です。私たちがサブスクという特殊なモデルを採用していることによって、従来とは異なるユーザー層そして旅の仕方を生み出します。2年前のX(旧Twitter)投稿ですが、星野リゾートの星野佳路代表もHafHに対してそのような期待を寄せてくださっています。
私が旅出に至った背景
こういった想いを持ちつつも退職をする判断をしたわけですが、一つの言葉を引用したいと思います。
上記はGeneral Electric(GE)の経営を立て直したジャックウェルチの言葉です。「自分の運命は自分でコントロールしないと、他の誰かに乗っ取られるで。」ということです。ここで言いたいのは、KabuK Styleが私をコントロールしたとかそういう話ではなく、自分が魂・時間をもっと費やしたいプライベートのことにもっとコミットするという判断をしたということです。
私には現在1歳児の息子がおり、彼の存在は自分の人生の次元を変えました。彼や家族と過ごす時間は非常に貴重なもので、これは実際に授かる前に想像していた以上の気づきでした。
もう一つ私にはプライベートで没頭しているものがあります。それはボルダリングです。当社代表のKJとも過去に一緒にジムに行ったりしましたが、さらに言うと、アウトドアのロッククライミングが好きなのです。
スタートアップの執行役員、つまり経営や業務に対してコミットするという立場は一程度の不自由を生活に及ぼします。2022~2023年、なかなかに満足して登れない時期が続いたこともあり、一方で登ること、子供や家族と過ごす時間そのものが「幸せ」だということに気づきました。この「幸せ」の自分の中での発見と、その自分の人生のリソースの割り振りをコントロールすることを決断したことが今回の至りです。
1年後、私が死んだら何を後悔するだろう、と思った時に、出てきた二つがこれでした。これに気づいた瞬間、当社CEO, CTO&COOには同じことを言いました。
最後に
KabuK StyleとHafHには、色々なものを遺していっています。この会社は本当に変で面白いところです。なのでよければHafHの会員になって見守ってください。もうすぐ私はこの組織の人ではなくなりますが、どのようにサービスが変わっていくか楽しみです。KabuK Styleを気になっている方いれば、CEO、CTO&COO、その他の方と繋ぐのでいつでも言ってください笑
そして実は次の働き先を決めずに辞めます。まずはこの先1〜2ヶ月、登りまくり、これまでできなかったことを贅沢なくらいやり、家族のサポートにも尽力します。クライミングいく方、是非お声がけください!