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月例経済報告(2020年8月)雑感

2020年8月27日に月例経済報告が公表されました。基調判断は「依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる」と先月から変更なしですが輸出については前月「下げ止まりつつある」から「持ち直しの動きがみられる」に、生産については「一部に持ち直しの兆しもみられる。から「一部に持ち直しの動きがみられる」になっています。

関係閣僚会議資料を見てみましょう。四半期の雑感は4~6月期四半期別GDP速報に書きましたので直近の動きを拾っていきます。

個人消費金額は6月後半から横ばい傾向で夏場の消費は盛り上がっていないようです。家電は特別定額給付金の効果が切れて前年並みに落ち着き、自動車販売はコロナ前の水準近くまでV字に上がってきました。ただし自動車に関しては昨年10月の消費税増税の影響が続いていたのかそもそもコロナ前の水準が低調だったので来月以降どうなるか注目です。

輸出は対中国が前年の水準を超えて回復、対米も自動車販売の好調に支えられ急速に回復に向かっています。また国内生産をみると6月からは宿泊・飲食などのサービス業も回復し始めています。

雇用面では緊急事態宣言下で大きく膨らんだ休業者数が6月に入って急減しピーク時の半分以下となった上で失業者数も微減となり、失業率は前月から0.1ポイント減の2.8%となりました。

ここまでは明るい兆しが見えるようですが設備投資と住宅の先行きが弱含んでおり今後はなかなか急回復とはいかないようです。

海外の状況をみるとアメリカでは雇用や生産の回復基調が続いているものの回復の勢いが落ちてきており先行きは楽観できません。他方、中国は3.2%のプラス成長を確保したようです。中国経済はかなり安定してきているようですね。

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