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何度も失敗したおかげで自分のトリセツがわかってきた

基本的に「その日やりたいこと」しかできない人間なので、今まで物事を継続しようとしては挫折を繰り返してきた。

楽器やってた時は「毎日30分リズム練をする!」と決めて2週間で挫折したし、読書ブログを立ち上げた時は「週1本投稿するぞ!」と決めて1本も投稿できなかった(WordPressにお金を払っただけで終わった)。

いろんなことを挫折してきて、「私ってダメだなー」と思うことの多い人生だけれど、一方でたくさん失敗してきてよかったと思う点もある。

それは、自分のトリセツがわかってきたこと。

これまで「継続できたこと」と「継続できなかったこと」を振り返ってみて、ある共通点があることに気が付いた。

私は、目標を事前に宣言しないほうが物事を続けられる

このあたりの向き不向きはほんと人によるのだと思う。「やりたいことを手帳に書き出せば夢は叶う」という教えはよく聞くし、実際それで夢を叶えている人は周りにもちらほらいる。

だけど、あくまで私の場合、「目標を口にする」スタイルはあまり合わないらしい。

たぶんだけど、はっきり「●●やるぞ!」と言語化した時点で、なんか人生が動いたような錯覚に陥ってしまうのだろう。

なかでも私が最も挫折しやすいパターンが、SNSに目標を書いたときだ。

Twitterにしろnoteにしろ、「●●はじめました!」系の投稿は伸びやすい。まだ何も行動していない状態から、それなりの「いいね」がもらえる。フォロワーからもフォロー外からも、インプレゾンビやエロ垢からも、たくさんのハートマークが届けられる。

もちろん、ここで周囲の反応を励みに頑張れる人はそれでいい。インプレッションをモチベーションに変え、フォロワーに努力の過程を見せながら実績を積み上げていく。SNSの発達した現代、そうやって「人の目」のある環境を活かして夢を叶えた人はたくさんいるだろう。

けれど、私のような怠惰パーソンの場合そうはいかない。

「●●はじめました!」投稿にトランプの枚数程度のハートマークをもらった時点で、承認欲求が充分に満たされてしまうのだ。

飢えを失い、渇きを忘れ、「まあ、いっか」と元の日常に戻っていく(過去に私を応援してくれた人たちほんとにゴメンナサイ)。

そんなわけで、最近は何かを継続したいと考えたとき、SNSには絶対に目標を書かないようにしている。

現に今noteを99日連続投稿しているが、投稿初日に「毎日投稿を始めます!」とは宣言しなかった。それどころか、自分の中ですら「●日続ける」という明確な目標を決めなかった。

しれっと始めて、ヌルっと続けている。

そんな「不言実行」スタイルをとったおかげで、今こうして3ヶ月以上連続で更新を続けられている。そして、書き続けるうち、少しずつだが読者からの反応も増えてきた。

もし、挫折を繰り返した過去がなければ、今も私は自分の性質を理解せず、note更新を継続できなかったに違いない。

そう考えると、今まで自分が経験してきた数々の失敗を、少しだけ肯定できるような気がする。

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